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公共ギャンブルのデジタル化

デジタル化シリーズ第二弾、として、公共ギャンブルのデジタル化とその後、について書いてみます。

下記記事のように、公共ギャンブルの競馬やボートレースは無観客開催であった今年上半期も、そこまで売り上げが落ちなかった模様(競馬は前年比9割程度、ボートレースはちょっと儲かったかも、らしい)。確かに緊急事態宣言時やコロナ禍において、パチンコの利用が非難されたこともあり、パチンコ離れが他のギャンブルに、という見方も勿論できるだろうが、オンラインゲームと似て、コロナ以前にデジタル化へシフトしていたことが功を奏している気もする。

公共ギャンブルにとってのデジタル化は収益悪化の歯止め役にはなった気はするものの、下記記事にもあるように、Withコロナ時代において、観客は多く入れられない、食事も面倒、その面ではノンコアなファンを増やすような物理的な接点の機会が多く失われた、と見てもよいだろう。これからコアファン以外の人たちの興味を引くか、物理的な施設以外のアプローチも必要だろう。

競馬場入場者は、野球やサッカーの観客とは、相当に異質だ。今ではスマートフォン一つでどこでも馬券が購入できる。競馬場に足を運んで、「できること」といえば、パドックや走路の外柵沿いで競走馬を間近に見て、レース終盤に開かれた空間で大声を出すことだが、コロナ下の「新しい日常」では、声を出すのはご法度。...競馬場に朝からとどまると最大6~7時間に及ぶが、レース本体の時間は合わせて30分にも満たない。間が持たないのだ。コロナ禍以前に競馬場を訪れていた人は、200円の入場料だけで広大なスペースを縦横に動き回り、雰囲気を満喫したい人と、指定席を取り、快適なスペースで「腰を据えて」馬券を買い続ける人に半ば両極化していた。...ところが、7カ月余りに及ぶ無観客態勢の下で、「徹底馬券派」の人々は、コロナ禍以前にも増して在宅購入になじみ、あえて現場に行く理由が薄れた。一方、雰囲気を楽しみたい人には、現在の競馬場は制約があまりに多い。ゴール前の広大なスペースは立ち入り禁止で、パドックや発売窓口でも人が密集しないよう、場内整理員が待機している。実際に東京のオープンスペースは人もまばらで、係員の方が目立つ。

公共ギャンブルは国がバックにいる為、これからもテレビを通じた放送は問題なく、でしょう。でもこの状況を民間スポーツに置き換えると、もっとシビアな環境だと、素人ながら感じることがある。特に下記のような、DAZN(16年夏に立ち上げた英動画配信大手DAZNグループが運営する、スポーツ専門の定額制動画配信サービス)が、日本で売り込む際のキーコンテンツの一つであった、欧州サッカーのチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの、日本と東南アジアへの放映権を手放した、ことからも読み取れる。


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