これも新常態の一部!
マスクをつけた運動、顔が半分しか見えない相手との会話。Withコロナ時代の新常態(ニューノーマル)になれてきたかと思いますが、いくつか日頃直接的に見えるものではないが、この時代だからこそ、という興味深いトピックがいくつかありましたので、纏めてみます。
韓国では、Withコロナ時代の経済対策の財源確保の為、投資ファンドを組成し、企業や国民個々人からの投資を受け入れて、再生可能エネルギー・電気自動車やDXに投融資するそうです。
既に税金を納めている企業や国民が再度国家が運営するファンドに有志で投資?して、投資家はリターンを享受、国家財政は負担軽減という、なんともおいしい過ぎる話、に聞こえますが。日本では数多くの官民ファンド?が起こっては、中断し、というイメージもあり、政府のファンドアイデアはどうなんだろう、と思いますが、新常態の一部として受け入れられるのでしょうか。
上記記事のように、老舗企業は確定給付型年金(所謂DB型)を採用しており、今までの引退、従事されていた方々に会社が責任をもって、所謂年金の三段階の三階部分を担います、といった制度です。しかしそのような会社が積み立てるべき年金資金が今のままでは足りていない訳です。
いくらインフレに持ってこようと、中央銀行が頑張って資金供給を行っても、年金資産の上昇率は相変わらず鈍く、同社の退職給付債務の上昇率(10年国債の金利低下により、割引率低下による債務上昇)にはついていけず、DB採用企業にしてみたら、数千億円の業績からの(キャッシュフローを合わせた)調整が必要となる。それに伴い、企業はDB型からDC型(確定拠出型)へ移行していき、年金についてはもう構いたくない、に近いスタンスになってくるのでしょう。これも新常態の一部。
そして最後はPCR検査。精度の問題に加えて、コストや陽性率(5%以下)、死亡者数の増加抑制されている現状等もあり、『希望する人はいつでも何回でも』、という方式が本当に持続可能な対応策なのか、という他国の状態とも比較されながら言われてはいますが。
コスト面だけで行くと、1回のPCR検査が公費で13500円とのこと。国民が酷評していたアベノマスク(総額260億円)と比較すると、約200万回のPCR検査と同じ。足元では毎日2万回のPCR検査が実施されており、要は100日分にしかならないとのこと。そして陽性率が10%としても、90%は陰性と出て、検査の意味は説明できても、何とも直接的には活用しにくい公費支出。
そしたらマスクを有効活用して、元からPCR検査を受けることがないように感染対策したら?って考えたりしますが。そういう議論よりも、見えない敵に対して、見えない安全・安心を獲得するために、税金をドンドン投入していくことが何となく正当化されている。この現実もまた新常態の一部、と理解しています。