PCR② 陰性について
PCR①にて、PCR検査の検査数増加が、社会全体、もしくは医療資源の最適配分、もしくは日本の医療体制として、必ずしも良いわけではない、というような趣旨が多い記事や論文を簡単に紹介しました。
そして今後国境が徐々に再度オープンになっていく中で、PCR検査の使い方・考え方が異なる国々と、どのような検査やスタンダードを用いて人の往来をチェックするか、という点が広く協議されていくでしょう。(流れとしては、9.11以降の機内持ち込みの手荷物(飲料やパソコンを取り出す等)のチェックが細かくなった、に似たようなことかと)
コロナウイルスが最初に発見され、封じ込めを頑張っていた中国・武漢市ですが、再度市内に感染者が見つかり、その後市民全体のPCR検査実施を促す、という方針となり、200年5月14日から10日間で1000万人以上の検査を行うそうです。
上記記事にもあるように、検査の意義(偽陽性・偽陰性の取り扱い、検査所に集まることによる更なる感染拡大の可能性、その時例え陰性でも次の日には陽性になっているかも、ということもありますよね)も問われているようです。。。全員検査はどうも市民が必ずしも安心やHappyになれるわけ、ではないのかもですね。
各国が試行錯誤しながら、新たな取り組みを模索し、往来規制緩和に動き始めているようです。上記記事に報じられている内容ですと、
『最初に感染が広がった中国は5月上旬から、ビジネス目的で上海や天津などを訪れる韓国人の入国を認めた。出発する72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書を持参し、入国時に再検査することを条件とした。....日本が往来規制を緩める場合、国内の検査態勢が課題となる可能性がある。中国は日本にもビジネス客の往来規制緩和を提案していた。韓国と同様に入国前後のPCR検査が条件だった。日本は症状のない人がPCR検査を受けるのが難しい。海外に比べて検査件数が少なく、体制強化が課題だ。都道府県をまたぐ移動の自粛を呼びかけている最中でもあり、現時点で提案を受け入れていない』
PCR検査至上主義(?)的な方針が強い中国への出入国体制ですが、これからPCR陰性証明?に加えて、抗原・抗体検査、もしくはPCR検査も唾液で行いやすくなる、など確率はそれほど高くなくても、簡易的で一定程度の効果が見られるやり方が広く採用されるでしょうね。ソーシャルサイエンスはサイエンス(科学)とは違うので、実にコントロールが難しいですね。
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