過去投稿からの進化・変化㉒想定は超えてくる
過去投稿からシリーズも22回目の投稿となりましたが、以前からのNote投稿と最近のニュースを結んで、進化や変化をアップデートしようと思います。
①JR西日本は、先週上場しているJRグループでは初の公募増資に踏み切ったという話をしたばかりですが、JR東や東海の財務体質はJR西より良いのかもしれないと言われる一方で気になるニュースもありました。
それは下記のようにJR東日本が、14年ぶりに外貨建ての社債を発行するとのこと。日本円より高い金利を払い外貨を調達する意味は、資産側や投資先に海外の資産などがあれば分かりやすいのですが、JR東はご承知の通りドメスティックな会社なので、そのような目立つような海外資産はないわけでして。要するに国内の日本円での社債調達が上限に来ている、という意味ではないか、と感じます。
JR東はコロナの感染が拡大して以降、社債や長期借り入れなどで約1兆7000億円を調達している。移動自粛などにより鉄道利用が落ち込んだ影響で収益性は悪化し、2021年3月期は民営化以降で初めての連結最終赤字に転落した。足元の鉄道利用も8月はコロナ禍前の19年同月に比べ約5割減と厳しい状態が続いている。
②日本の数少ないユニコーン企業(未上場で企業価値が1000億円以上)の一社であるPaidyが、有名な米PayPalに3000億円で買収された(しかもすべて現金!)とのこと。
1998年創業のペイパルは、使い勝手の良さを武器にEC決済で圧倒的な地位を築いた。稼働口座数は6月末までに4億を突破。このうち4割は米国外だ。ペイパルで決済可能な加盟店も3200万に達する。時価総額は約3400億ドルで米大手銀行に肩を並べる。日本市場では海外と商品をやりとりする越境ECの決済に注力してきた。稼働口座数は430万。ペイパルのダン・シュルマンCEOはかねて、世界3位のEC市場である日本を重点地域の一つに挙げていた。現金決済が7割を占める日本は成長余地が大きいとみる。会員数600万人のペイディを買収することで、国内決済市場での存在感を一気に高める狙いだ。ペイディはクレジットカード不要の後払い決済サービスを手掛ける。日本では数少ない時価総額10億ドル(約1100億円)超の未上場企業スタートアップの一社だ。
日本でVC(ベンチャーキャピタル)や日本国内専門のファンドも増えてきている、というのは上記投稿にも書いていますが、従来は未上場企業投資となるとやはり出口戦略は主にIPO(新規株式上場)とされてきました。そこに上記PayPalのような世界的な企業や投資ファンドなども買い手側として参戦してくることで、更に多くのスタートアップ企業が参戦しやすくなるのかな、と思いました。
それにしてもPaidyの幹部メンバーは、多様性に富んでますなー。
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