Withコロナでの”加速”
コロナ禍において、従前より速いペースで物事が動き出しているセクター(インフラ/鉄道と銀行)がいくつか最近散見されていますし、こちらのNoteでも似たような記事を投稿させて頂きました。ですので、続編として書いてみます。
過去の投稿はこちらをご確認ください。
*交通インフラ-Part①とPart②
*銀行再編-Part①、Part②、Part③
まず交通インフラの重要なパーツを担う鉄道。その中でも、上記記事のように、Withコロナ時代での収益悪化が続くとの見込みから、JR四国は運賃改定(収入上昇への最終手段、みたいなもの)と、JR東日本が終電繰り上げ、という名の所謂減車・減便という(経費削減に近い)措置を取ると発表。
JR東日本は東海道新幹線を持つJR東海のように、稼げる路線(山手線・中央線・新幹線)等あるのもの、Withコロナ時代で人の移動が減少。新幹線も2020年4-8月の月次情報によると、前年比30%にも届いておらず、乗客数が減少が深刻化している模様。また上場していないJR北海道や四国など、元々過疎化、人口減で収入減という長期的トレンドの下で、観光や人の移動減少の影響を大きく受け、経費削減ではもう見合わないレベルまで来ている、ということでしょう。
JR系は特にですが、政府などから下支えもあり、上記投稿にもあるように会社が破綻やデフォルト、ということまではならないかと。しかし人の移動や集まりでビジネスをしていた企業にとって、Withコロナ時代は自助努力を長期的に行っていく必要があり、出来ればこの時代が短く収束してもらいたい、と思っているでしょう。
地方金融機関の今後(所謂、地銀再編)について、安倍総理の辞任に伴う、後任首相と目されている菅官房長官が、足元は必要不可欠なインフラだが、将来的には再編が必要、のようなコメントをされた、とのことで再度賑わっていますね。マクロでは地方の人口減、金利低下が著しくても貸出需要減、またミクロではATMや店舗、人件費などコスト高の地銀を今後も支えていくことはできないよ、金融システムを壊さない程度に上手く再編してね、というメッセージであろうと思います。
上記投稿のように、安倍総理の進退の話とは全く関係なく、SBIは既に地銀再編に向けてリーダーとして動いていますよね。(そういえば、SBIの北尾社長が2020年9月をめどに、10行程度の地銀との協業を発表する、みたいな話もしていました)
Withコロナ時代で変化が加速していく業種を、今後も見ていきたいと思います。