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「本を囲んだ語り部屋」2023/4/16 モイセズ・ベラスケス=マノフ『寄生虫なき病』
日曜朝のTwitterスペース「本を囲んだ語り部屋」
今回はモイセズ・ベラスケス=マノフの『寄生虫なき病』を取り上げました!!
「ヒトは太古の昔から寄生生物と付き合い、それが免疫の進化の原動力となっていた」
「寄生生物の不在や体内微生物の生態系崩壊が、想像を超えるほど我々の体に様々な病気を引き起こしている」
普段はなかなか考えることのない「寄生虫」、今回は「寄生」を通じて自分たちのものの見方を振り返る時間となりました。
微生物の力によって物質が変化することを、人間にとって有益なものであれば発酵、有害なものであれば腐敗と呼んでいるように、寄生という言葉も目線や関係性の理解度によって変わってくるように思いました。
寄生について研究されている方も、当初は「寄生」と考えられていたものが、相手との関係性によって「片利共生」「相利共生」と見方が変わるということを述べられていました。
語り部屋では、自分とあなた、自分たちとあなたたちと線を引いて分けてしまう人間のあり方についてお話をしました。そして参加者の方からいただいた「あわい(間)」という言葉が印象に残りました。
自分とあなた、自分たちとあなたたちという関係性の中にある「あわい(間)」、その「あわい(間)」から何か新しい価値が生まれるように思いました。固定された役割とは別にある変化していく役割に目を向けることが大切なように感じました。
そして固定化された関係性に変化を起こす「寄生」。そして寄生から「片利共生」「相利共生」という関係性の「あわい(間)」が生まれる可能性を感じることができました。
それにしても「寄生虫」から人のあり方や組織論を語ってしまうこの場は最高です。