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「本を囲んだ語り部屋」2024/9/1ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス『ユーモアは最強の武器である』

日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋」
9/1はジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナスの『ユーモアは最強の武器である』を取り上げました!!

本書の著者はスタンフォード大学ビジネススクールにて、ビジネスエリートたちにユーモアを教えている人物です。本書ではユーモアがビジネスにもたらす効用をデータやエピソードを交えて明らかにしていきます。職場におけるユーモアの最大の目的は人間らしいつながりを持ち仕事の生産性や効率を高めることだと書かれていました。

語り部屋では冒頭、前回取り上げた『エレガントな毒の吐き方』にもつなげながら、言いにくいことを伝えるためのユーモアについて語り合いました。本書でもさりげなく問題を浮き彫りにするための1つとしてのユーモアのあり方が紹介されていました。とある企業での、男性陣が休憩中に会議の話し合いをトイレの中で進めてしまうことに対して、女性が言った「みなさん、男性用トイレで話の続きをするつもりなら……私も入りますよ」という言葉。笑いを誘いながらも自分の言いたいことを伝えるユーモアの力を感じるエピソードでした。ユーモアには「ユーモアの核心は事実にある」という原則があり、率直な本音があるからこそ笑いにつながるという点は印象的でした。

そしてユーモアの効用はフェアな人間関係を作るという効用もありますね。職場という階層的な人間関係の中では階層の固定化という引力が一定ありますが、ユーモアはその固定化をゆるませてフェアな人間関係につなげる力があるように思いました。その中で分かりやすいユーモアはつっこみかもしれません。会議などの緊張感がある中で、誰かの上の人へのつっこみによって場がゆるんだ経験がある人も多いように思います。参加者から「ツッコマビリティ」という言葉の紹介もあり、つっこみが生まれるような場を作っていくことが大事なように思いました。良いつっこみが生まれるためには、良いつっこまれる側の余白も大切であり、そのような余白を持てているか振り返るいい機会となりました。

本書にはユーモアはトレーニングと実践によって鍛えられる後天的なスキルとも書かれていました。自分も決してユーモアセンスが高いわけではありませんが、目の前の人とつながり、より良い関係を築きたいという気持ちは大事にしながらユーモアセンスを磨いていきたいと思いました!


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