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孔雀が再び羽根を大きく広げようとしている
前回の続きです。
2017年に描いた自分史上1番大きなサイズの作品「KUJAKU」ですが、実はその前に2016年に描いた「孔雀2016」が存在します。
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アクリル / キャンバス / パネル
この作品は大学生の時に描いたものがベースになっていて、僕の中で孔雀をモチーフにした作品は他にも数点あります。
大学生時代に描いた孔雀の絵は、コンテストでクラスの半数以上の学生たちが賞を取る中、僕の絵は何も賞を取ることの出来なかったんです。でもそれから十数年経って、描き続けてきた作品の孔雀が再び羽根を大きく広げることが出来たんです。
「一心不乱に走り続ければ、辿り着ける場所があるということを教えてくれたのがこの孔雀です」
この2016年の孔雀を経て、2017年のKUJAKUへ繋がっていきます。
これは2017年の「KUJAKU」イメージ図の段階です。
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巨大キャンバスに描く前に頭の中で絵のバランスをイメージします。
そして、このあと巨大キャンバスに描き続けていきます。
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ここで、今回の大きいサイズの絵を描くために用意していただいたアトリエの本領発揮です。作品を俯瞰して見ることが出来ます。
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照明を暗くすると浮かび上がる孔雀。光の調整でも絵の雰囲気が変わってきます。
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ここから、色付けが始まります。
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まだまだ、これは初期の頃の全体図です。
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2017年は、毎日寝る時間とご飯を食べる時間以外はこの絵を描いていました。
1日平均15時間くらいだと思います。
疲れ果てて寝て、寝ている間も絵のことを考えていたと思います。起きたらすぐ描きたい!という気持ちが毎日続いていました。
その状態が維持できたのは、描く環境が整っていたことと、作品を必ず完成させるという強い意志を持てていたからだと思います。
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そしてKUJAKUを描いてる同時期に、笹田靖人デザインのBE@RBRICKを制作することが決まりました。
ここからの流れでBE@RBRICKもKUJAKUで行くことが決まったのです。
インスタで少しお見せしていましたが、制作の裏側を話したことも途中の絵を公開したこともないので、noteで楽しんでいただければと思います。
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