調香師との共通点
今回のアートフェアに向けて描いたナラシカ100号の3作になります。
香水の作り方に影響を受けました。
香水というのは良い匂いがすると思いますが、実はほんの少しだけ臭い匂いが入っていると聞きました。
そうする事によってより良い匂いが作られると・・
例えば、森や山に入った時に空気が美味しい・良い匂いがすると思うと思いますが、その中には動物や昆虫の死骸、植物が枯れた匂いなども混じっている。
それを人間が嗅いで「良い匂いだ」と思っているのです。
きれいなものをただ描くのではなく、その中に少し毒のようなものを入れて香水の作り方・考え方からこのナラシカはできています。
絵の中から匂いが出てくるようなそんな思いを込めてます。
僕はよく「絵を描くのをやめたいと思ったことはありますか」と聞かれることがあるのですが、本当に一瞬でも思ったことが無いんです。
自分の体に染み付いてるんです。
昆虫と同じで、ここに光がある、ここみ蜜があるということで飛んでいくのと同じように絵を描くことが生きていることなんです。
いつも応援いただき誠にありがとうございます。