「Word、ExcelがPCに入っていない人が、行政に出す申請書でWord・Excelを使わなければならない」場合の対処法
2020/5/4 に書いています。(新型コロナ真っ最中)
これ、まさにうちの夫がそうだったんですけどね。
美容師やりつつ美容室オーナーもやりつつ、の私の夫は新型コロナの影響で融資や助成を受けるために慣れないWordやExcelで事業計画や売上などを表にまとめなくてはならない状況が確実に増えていました。
そんな彼のPCはMac。もちろんMicrosoftのOffice製品は入ってない(買っていない)。
まあOpenOfficeやGoogleドキュメント、その他たくさんの方法で代用することは出来るけれども!そもそも美容師だから資料ソフト自体に慣れていないし今は精神的にも余裕が無い。あれこれソフトを使わず「出来る限り行政に提出するWordやExcelで資料を作りたい」と。
わかる、その気持ちわかるぞ。
という訳で「Macしか持っていない人が、行政に出す申請書でWord・Excelを使わなきゃいけない場合」に、お金をかけずに解決する方法を書いておきます。
本チュートリアルの対象と想定される方
んなもんとっくに知ってるわ、という人は読まないで大丈夫です。
「え、なにそれ知りたい」という事務作業が苦手な、いわゆるOfficeソフトでの資料作りそのものをあまりやったことが無い、かつMacしか持っていない方向けです。
ただしこれはあくまで「Macしか持っていない人が、行政に出す申請書でWord・Excelを使わなければならない」場合の対処法であって、そこから先の入力方法については書いていません。そこだけはご了承を。
なお事務作業というだけでテンションが一気に激下がるモロ・職人気質な夫もすんなり導入を完了し、無事入力が終わり書類が完成したので数ある方法の中でも、比較的取っ付きやすい方法かなと。ちなみに私は事務作業が普通の方より得意な「行政書士」という職業をやっております(ざっくり言うと代行して行政に書類を出すお仕事です)
結論:OneDriveを使おう
結論から言うとOneDriveがおすすめです。WordやExcelを出しているMicrosoft社が提供しているクラウドサービスで、無料で利用が可能です。
OneDrive
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage
Macで実際どんな風にWord作業が出来るのか?
こんな風にブラウザ上のOneDrive内で下の画像のようなWordの作業が出来ます。入力作業はもちろんのこと、太字や下線など他の作業も可能です。
無料で使える機能に制限はありますが、行政に提出する資料レベルであれば無料機能でほぼまかなえます(注:「性別を○で囲む」といった機能は無料の範囲では出来ないので、いっそそこは印刷してから手書きでマルする、とかにした方が時間が節約できます)
ちなみに上記は「料飲店等期限付酒類小売業免許申請書」、これは飲食店がお酒のテイクアウト許可を取るために税務署に提出する書類です。
画面上で表がずれることが時々あるのがブラウザ版の特徴(欠点?)
OneDriveの画面上では表がずれて見えることもあるかもしれません。が、実際に印刷してみるときちんと揃っている事が多いです。また、万が一表がずれて印刷されていたとしても「内容に特段問題がなければ受理」されることも多いのが行政です。どうしても印刷にズレが生じてしまう場合は、いっそそのまま役所に持って行ってみることも検討してみてください。
1. OneDriveのアカウントを取得しよう
1-1 下記のURLにアクセスをして「無料でサインアップ」をクリック。
OneDrive
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage
1-2 メールを受信できるメールアドレスを入力し、NEXTをクリック。(※アカウント取得の最後の方でメールが飛んできます。そこでメールを受け取れないと詰みます)
1-3 次に任意のパスワードを決めて入力し、NEXTをクリック
1-4 あなたの名前は?と聞いてくるので氏と名をそれぞれ入力。NEXTをクリック。
1-5 次に誕生日を入力。めんどい・・・・でも、あともうちょっとですがんばりましょう。
1-6 はいここでメールが飛んでくるー。最初に入力したメールアドレス宛に認証コードが飛んでくるので、数字4ケタを「Enter code」に入力してください。そしてNEXTをクリック。
1-7 画像に書いてある英数字を入力してNEXTをクリック。
1-8 これでOneDriveのアカウント取得が終わりました。まずはお疲れ様でしたー!途中、もしこの場面が出てきた場合は「右上のバツ(×)」で画面を閉じれば、無料のまま機能が利用できます。
もし有料機能が必要になったら、その時はプレミアム版へぜひ移行してください。
2. 実際にブラウザ上でWordやExcelを操作する方法
ここからは時間や気力の無い皆様でもさっさと作業に移れるよう、なるべく手早く説明したいと思います。
2-1 まず下のような画面が出てきたと思うので、
2-2 次に実際に使用したい申請書(WordやExcel)を各行政サイトからダウンロードしてください。例えば以下のページで言うと「赤い部分(Word)をクリックしてダウンロード」です。
引用:国税庁 / 料飲店等期限付酒類小売業免許の申請様式及び記載例のページ https://www.nta.go.jp/taxes/sake/kansensho/0020004-077.htm
2-3 そして先ほどのOneDriveのブラウザ画面に戻り、上にある「アップロード」、「ファイル」の順にクリックしていきます。
2-4 すると(win : ダウンロードフォルダ、mac : Finder)に移動するので「ダウンロード」内にある”自分が編集したいWordやExcel”をクリック。
2-5 OneDrive上にWord申請書が出てきました。やったー!
2-6 Wordファイルをクリックすると・・・これでWord作業が出来るようになりました!わーもうもう、大変にお疲れ様でした!
(実際はここから入力作業が始まるけど・・・)
3.OneDriveの良いところ
3-1 上書き保存をしなくても、しょっちゅう自動保存をしてくれる。おかげでうっかり保存し忘れたという事が無くなります。ありがてえ。
3-2 どのパソコンからアクセスしても同じ画面が見れる(ブラウザ版さいこー!)
3-3 Wordファイルそのものをダウンロードすることもできる。
その1. ダウンロードしたいファイルにチェックを入れ
その2. ダウンロードをクリックすれば自分のPCにWordファイルが保存できる。
おわりに
note内には技術者の方もたくさんいらっしゃるのでそういう方々にしてみれば「え、常識・・」みたいな内容かもしれません。が、うちの夫みたいに新型コロナ影響下でいきなり慣れない書類作り作業を強いられ、かつ手元にMacしかない・・・という人が意外と多いのかもしれないと思い、画像多めで流れを載せてみました。
自宅や店舗にプリンタがあれば印刷まで無理なく進められると思います。
行政や公庫、銀行等に提出する書類が山の様に出てきて大変だと思います。この方法によってWord、Excelを普段使わない ” 経営者 & フリーランス ” の皆さんの「どうしよう・・」「できない・・」が少しでも減る事を願って。