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日本にGAFAが生まれない理由

2回目となる今日は全然話題を変えて、よく巷にある話題を自分なりに考察していきたいと思います。GAFA(ガーファ)と言えば、今更説明するまでもない、Google, Amazon, Facebook, Appleの4社の頭文字を取った総称です。ここにMicrosoftのMを加えてGAFAM(ガーファム)なんて呼ぶこともあるみたいです。では何故日本にはこういった企業が生まれないのでしょうか?

理由は色々あると思いますが、自論から先に言ってしまうと、「英語圏でビジネスをしないから」これが最大の理由だと考えています。単純に市場として小さいところビジネスを展開するで大きくならない。デジタル化の遅れや、ホリエモンを潰したりという「日本の出る杭は打たれる」といった独特の文化もありますが、やはり大きな市場で展開しないという事が大きいのではと私は思うのです。

自動車や電化製品など、物が不足していた時代においてはトヨタやソニーなど日本の数ある企業が世界のトップを走っていました。時価総額で考えると平成元年(1989年)の時点では時価総額20位までの日本の企業はなんと15社もあったのです。残りの5社はアメリカのIBMやGEといった4社とイギリスの1社のみ。では30年後の現在(2018年)ではどうなったでしょうか??

なんとゼロです。1社もありません。上位50位までみても32位にトヨタがあるだけ。そういった意味で言うと、いつまでも製造業を重視しているという未来価値の問題もありますが、モノからコトへの時代になった今、英語圏でビジネスをしない日本の企業はGAFAのように大きな企業になることはないでしょう。

思い返せば今から15年前。ちょうどこの会社の経営者になった頃の話ですが、地元千葉の後輩でZOZOの創業メンバーがいたのです。今は凄いことになっていますが、当時は洋服をネットで売るというビジネスにまったく興味を示すことができず、「試着しないと買わないでしょ」と思ってその後輩のビジネスの話をまったく耳に入れようとしませんでした。

それから数年経って、リーダー勉強会のような集まりの中で地方の同年代の社長に会う機会があり、「ZOZOよく使っているよ」と聞き驚いたのを覚えています。理由は、「だって近くにアローズとかないし」という事だったのですが、都会に住んでいる自分には完全に盲点でした。そういう意味で言うと、日本は東京という1つの都市に何もかも集め過ぎているのが、デジタル化の遅れかもしれません。

英語圏の話に戻りますが、今の例だとYoutubeがいい例だと思います。日本のYoutuberだとトップレベルでフォロワー1000万前後、キッズラインの1200万人がトップで、ヒカキンやはじめしゃちょーが約900万人程。日本語でYoutubeを展開していてはこの辺りが限界だと思います。では世界を見てみるとですが、トップはなんと1億超え、20位でも4000万もフォロワーがいます。

日本と比べるとお隣の韓国はとても上手くやっています。BTSが良い例です。韓国のエンタメ系の素晴らしいところは、少し前までは日本をターゲットに活動していたのを、日本の音楽市場が魅力がなくなったと見て、直ぐにアメリカを中心とした英語圏に切り替えた点です。韓国は人口も5000万人と少ない。自国の市場が元々小さいので、海外で活動するということが昔から常識となっているのも韓国の強みの一つです。日本のジャニーズがBTSのようになるには、おそらく10年は掛かるのではないでしょうか。

アメリカのロサンゼルスに1年程留学していた時があるのですが、その頃にも日本人とその他の国の人で大きな違いがあるのがはっきり分かりました。それの違いは、日本人の留学率の低さもありますが、日本人は留学をしても大学などを卒業すると日本に帰ってしまう学生が殆どに対し、その他のアジア圏の国の人の多くは、帰国せずアメリカに残ろうと努力をするのです。それぐらい日本という国は暮らしやすく平和だと言うことです。

そういう意味で言ってしまうと、日本でGAFAが生まれない理由は、英語圏でビジネスをしていない、という点より前に日本が平和過ぎるという方が正しいかもしれません。日本が平和過ぎるゆえに、世界に出てまで勝負しようとする人が少なく、国内も物で溢れ、インフラも整っているので、新しいサービスを考える人が少ないのだと思います。完全に平和ボケです。

しかし、平和ボケしている間に、日本の未来は暗い。そういったニュースが多く出るようになりました。「人生100年時代」「65歳で引退したら100歳まで夫婦で約8400万必要」どうでもいい話だと思います。まだ20代として、65歳の人に「100億円あげるから年齢かえて」と言われたら、65歳になりますか?おそらく殆どが「代わりたくない」と答えるのではないでしょうか。でも99.9%以上が65歳までに100億円の資産を残せません。それぐらい今という時が大事なんです。

先週とてもつらいニュースがありました。私が一番日本で変えていきたい問題です。そう若者の自殺です。このコロナ禍の2020年、小中高の自殺者数がなんと過去最高の479名だったそうです。これは異常な人数だと思います。実は私が「つくるを楽しむ」を理念にしている理由に、この問題に向けての行動指針も入っているのです。

私が小学生の頃、まさに先程の話にあった平成元年前後です。日本はバブルの真っ只中、とにかく大人達が元気で楽しそうでした。私の父もとにかく毎日が楽しそうで、仕事が楽しすぎたのか土日も仕事に行って殆ど遊んでもらうことはありませんでしたが、当時の私は仕事=楽しいもの、早く大人になりたい。小学生のアルバムでも夢は「社長になること」でした。

そして1993年にバブル崩壊。一気に状況は変わります。父の仕事がうまくいかなくなり、ストレスが溜まっていたのか、家庭で荒れる事がしばしばありました。その当時は中高生、思春期で反抗期でもあったわけですが、父に反抗すると10倍になって返ってくるので、我慢我慢の反抗期のない中高生時代を過ごしたわけです。もちろん、その頃には仕事=辛いもの、大人にはなりたくない、そう考えるようになります。

自殺の問題は大人達が明るくなれば良い方向に向かうと思います。だから、どんな状況であれ、大人であれば明るく振る舞うべきなんです。「つくるを楽しむ」には、大人から「仕事って楽しいよ」という発信できる文化をつくっていき、子供たちに明るい未来を見せることにあります。日本にGAFAのような魅力的な企業が生まれるために、先ずは社会人ひとりひとりが明るく仕事ができるように努力していきましょう!では、今週も元気いっぱいで頑張ってまいりましょう!

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