AI駆動型開発01:生成AIの特性や違いを知る
どのような生成AIがあるか確認してみよう
2024年5月現在、主な生成AIは次のとおりです。
ChatGPT(OpenAI)
Copilot(Microsoft)
Gemini(Google)
Claude3(Anthropic)
利用プランは次のとおりです。
サインアップ(ログイン)無しで無料で使える
ChatGPT無料版
Copilot無料版
ログインして無料で使える
ChatGPT
Copilot
Gemini
Claude3
ログインして有料で使える
ChatGPT Plus($20)
Copilot Pro(¥3,200)
Gemini Advanced(¥2,900)
Claude3($20)
有料版と無料版の違いは使える利用回数や接続帯域の制限(無料版は落ちやすい)やモデル、性能の違い、画像生成やOfficeとの連携などの機能の違いになります。
生成AIの特性や違いを知る
よく知られていることを聞いてみる
「東京タワーについて教えて」などなどよく知られているキーワードについて聞いてみます。
ChatGPT3.5
ChatGPT4
ChatGPT4o(omni)
ChatGPTはバージョンが上がるに従って詳細さが増していることがわかります。
Copilot(よりバランスよく)
Copilot(より創造的に)
Copilot(より厳密に)
Copilotは出力のテイストを変更することができますが、内容はあまり変変化がないようにです。検索エンジンのBingと結びついているため、「今現在」の情報や検索元のリンクなどが入るのが特徴的であるといえます。テレビドラマ「東京タワー」にこだわるのは謎です。2024年放送のようでもしかしたらネットの情報の流量、つまりプロモーションなどの影響を受けるのかもしれません。
ちなみに、ChatGPT4oではプロンプトに「最新情報」や「Web検索」のキーワードをいれると検索した結果をまとめてくれます。ChatGPT(4以降)の場合に最新情報を含める場合はキーワードに入れるようにしましょう。
ChatGpt4oのWeb検索を使った生成
Claude3
Claude3は簡潔かつ箇条書きでまとめるが多いイメージです。
Gemini
Geminiは画像やおすすめスポットなども表示されましたのでより検索に近いものを意識したチューニングがなされているようです。
よく知られていないことを聞いてみる
次に自分の名前や地域の情報などよく知られていないことについて聞いています。
ChatGPT3.5
ChagtGPT3.5は全く間違った情報を生成しました。このように生成AIが文法は正しくても内容が間違っているものを出力する場合があります。これをハルシネーション(Hallucination)といいます。
モデルのバージョンアップによりハルシネーションが起きる確率は低くなっていますが、生成AIでは原理的はこのようなことが起き得るということを理解しておく必要があります。
つまり生成AIが出力する情報は常に検証が必要であり、専門的な内容ほど専門家に有利なベクトルが働くということになります。
ChatGPT4
GPT4の場合は、知らない情報を知らないと言えるように訓練されています。
ChatGPT4o
GPT4oは知らない情報に関してはWeb検索を行い生成を行うように改良されています。ただ情報の鮮度が意識されていないようで、「ACL(株式会社エイシーエル)」は10年以上前に売却した会社になります。このように時間軸が意識されていないことは注意したほうが良いと思います。
Copilot
CopilotはベースのエンジンがChatGPTであるので性能はChatGPTと同等であると考えられるのですが、検索エンジンと結びついているためか検索を前提とした回答かつ、最新の情報をまとめてくれます。現時点で検索などの代わりに使う場合はCopilotが良いと思います。
Claude3
Claude3もハルシネーションを起こしました。
Gemini
Geminiは知らない情報は生成しませんでした。
業界用語について聞いてみる
業界内ではよく使われる用語であるけれど、一般にはあまり使われない単語を聞いてみます。特に英単語3文字などは違う業界で使われる違う意味の出力される場合があるので注意が必要です。
ChatGPT3.5
ChatGPT4
ChatGPT4o
Copilot
Claude3
Gemini
生成AIの特徴や違い
同じ生成AIといっても種類が異なり特徴が異なることを知りましょう?
同じ生成AIのモデルでもバージョンや訓練によって出力結果が異なることを知りましょう。
特性の違いはあれど、生成AIはハルシネーションなど間違う場合があります。また情報の鮮度が古い場合があります。そのため出力された情報を検証する必要が出てきます。
AI駆動型開発では、プログラマーなどの専門家でなくても生成AIを用いて出力したプログラムを実行環境で実行することで検証することができます。意図する実行結果にならない場合もあります。その場合は、再度生成AIに問いを立てます。この繰り返しにより意図する実行結果を手に入れていきます。
こういった過程を繰り返すことで、生成AIとの対話のコツやプログラミングのコツを掴んでいきます。
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