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江戸と明治とDX(その4:右か左か2)

前回の都知事選の前で、江戸と明治とDXで物事を考えるときに政治的なスタンスの右か左かではなく、前か後が重要であるという話をしました。
前(江戸)から見たら、後(明治)の政治は「眉をひそめる」「鼻をつまむ」といった状況で、後(明治)から見たら、前(江戸)の政治は滑稽に見えるという話でした。それでも時代は前に進むのだから僕らは後に期待するのであろうという話でした。
都知事選の結果を見るとこの考えがピタリと当てはまったように思います。「前→後」が政治を見たときの「眉をひそめる」「鼻をつまむ」の要素は、NHK党のポスター掲示板ジャックや候補者の乱立や、売名目的の候補者が多数いたことなどが挙げられます。何らかの規制は必要かもしれませんが、民主主義が機能しているという点では良かったと思います。こういったものは規制が入ったりしながら緩やかに消えていくものと思います。
また石丸候補が2位になったのも「後」の選択の結果だったと思います。一部の人にとっては石丸候補は「眉をひそめる」候補者であったかもしれませんが、ネットを使ってうまく切り取りを行い、支持を広めたところは注目すべき点だと思います。その後のインタビューでは切り取りができないので、だいぶマイナスイメージになってしまったようです。石丸候補も「後」の大きな政治の流れにに至る一時の流れで生まれた候補者で、同じような手法を用いた「後」の本物が今後出てくることを期待したいと思います。
蓮舫氏は3位でした。小池都知事と蓮舫氏は前(江戸)の選挙を行った結果、小池都知事のほうが上だったということだと思います。公務という名のの選挙戦を行う小池都知事は滑稽に見えましたし、以前、つばさの党などが行った選挙妨害に恐怖しているように思いました。蓮舫氏はフェスのノリで一部盛り上がったようですが、支持者の人たちが、「小池都知事を落とすには嫌でも蓮舫に票を入れるしかない」という言説をXで多く語ったのは、マイナスだったと思います。そういうものを組織票というのであって、そういった組織に入った覚えのない無党派層がそっぽを向いたものを思います。
5位に入ったのが、安野氏でした。安野氏の選挙戦は、これからの「後」の政治を象徴するものであったと思います。特徴的なところを箇条書きにしてみます。

  • 政治家を中心にした利益構造ではなくフラットなチーム戦

  • 生成AIを活用した政策の浸透を目指す

  • Googleマップなどのを利用したポスター掲示板の可視化

  • SNSも活用し、通常の選挙演説も行う

政治のDX化を見たように思いました。安野氏のような流れの政治家が多く世界に出て来ることを願っています。一部に安野氏を参謀的に政治に参画してもらったらという声もあるようですが、安野氏のような人がトップに立たないと、大事な場面で政治的判断が必要な場面で「後」の判断ができなくなってしまうと思います。今後安野氏がどのような方向に進むかはわかりませんが、ぜひ次回も次もトップを狙ってほしいと思います。またこのような「後」の政治家が多く出てきて、若い人を含め多くの国民が希望を描き、日々努力できるような、身分でなく努力が報われる社会になってほしいと思います。

今日のところはこの辺で。

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