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本当にDXするべきか、今一度考えてみる

こんにちは。スカイディスクの城戸です。
DXの支援などなどを生業として、さまざまなお客様と相対していく中、振り返りつつDXについて考えてみました。

DXに至る変遷から考える

おそらく始まりはユビキタスという概念で、ユビキタスコンピューティングと広められたのは1980年代後半くらいらしい。当時ファミコンが四角ボタンから丸ボタンに変わって、スーパーマリオブラザーズが発売されヒットした頃でしょうか。
至るところにコンピュータがあり、使える状態にあるという概念ですが、技術的はまだまだで、何かの機能のみを処理するくらい。

1995年、Windows95発売を機にインターネットが一般に普及した頃、パソコンの普及と共にコンピュータシステムもダウンサイジングしていくが、基幹システムは大型の汎用機が現役だったかな。電話料金のシステムが「COBOLだから」とか言われてメンテしてた気がする。
当時はプレステとかセガサターンですかね。
携帯電話もデジタルになって普及し始めたかな。CDMAとかピッチ(PHS)とか。

インターネットの普及により、通信環境もモデム→ISDN→ADSL→光回線、携帯回線も2G→3Gと通信速度も速くなっていった2000年代。
特定用途以外にも携帯回線を使い、マシン同士が通信して動作するM2Mが注目され、ユビキタスネットワークと言われるのもこの頃でしょうか。
M2Mでトリガーとなるセンサーの小型・低価格化で用途が広がり、使えるレベルになってきたのかなと思いますが、一般的に使えるには技術的にもう一つだったかな。
ゲーム機はプレステ2とかですかね。

ビッグデータと言われ出した2010年代。このあたりからスカイディスクの前身のデータ解析会社として絡んでいく事になります。
「ビッグデータあります!活用方法を教えて欲しい。」
「ビッグデータ解析してください。」
みたいなお話をいただいていたのですが、いや、そもそも、業務の中で解決すべき課題はなんなのか、そのために何を想定して集められたデータなのか、データから何を導き出すべきかなどなど、目的がない手段のみを依頼されるパターンも散見されました。
解析に進むパターンでも、多量にあってもほぼ使えないデータである事もあります。
よくよくヒアリングをしていくと、解決したい問題は別にあり、ビッグデータを用いなくても済むような場合も多々あります。
手段を使うことを目標とするプロジェクトは、生産性がないものになりがちです。

これはビッグデータであっても、AI技術あるいはDXでも同じ話です。
昨今はDXの文脈でさまざま書かれておりますし、経済産業省からも、デジタルガバナンス・コード2.0(旧 DX推進ガイドライン)が出てますが、デジタル技術による変革は、企業の競争優位性を確立するためであって、闇雲に技術のみを使えばなんとかなるものでもありません。
M2Mから拡大してモノが対象となったIoT、ビッグデータ解析、AI技術など、日々進化していても技術的限界はあります。
根本的に変わらないところ、現行業務がどうなっているのか、課題が何か、データや資源など何があるかなど、現状を知り考え抜いた上で、信念をもって改革に進むことが重要であると考えています。


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