人は夢を二度見る
美術館にはミッションステートメントがある
ミッションステートメントとはいわば価値観や使命のようなもので、それをもとに国内外の美術館は展覧会の開催や美術情報の収集・開示などを行っている。2016年に発売された乃木坂46の2ndアルバム「それぞれの椅子」のジャケット写真の舞台となった、東京・六本木にある国立新美術館は「芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与すること」と掲げている。同様に、32ndシングル「人は夢を二度見る」のMV撮影地となった静岡・熱海にあるMOA美術館は次のようなミッションステートメントを掲げている。「古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再構築して受け継いでいくかという問いに取り組み、様々な試みの中から、日本の伝統的な素材を用いた現代的な空間を生み、あたらしいMOA美術館を体現しています。」
乃木坂46と夢
1度目の夢
乃木坂46が1度目の夢を掴んだのは2017年だろう。乃木坂46は2017年に発売した「インフルエンサー」で初めて日本レコード大賞を受賞する。この楽曲のMV再生回数は8,000万回を超え、乃木坂46オフィシャルYouTubeチャンネルで現在(※2023/4/15)トップである。また、インフルエンサーという言葉自体は既に存在していたが、この言葉自体を一般化したのはこの楽曲の影響とも言えるだろう。実際に三省堂「今年の新語2017」に選ばれている。そして、同年5月に3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」がリリースされた。今シングルのタイトルと同じ"夢"という言葉が付けられている。
夜明け前
夢には見る時と掴む時がある。
1度目の夢を掴んだ2017年。17thシングル「インフルエンサー」を皮切りに乃木坂46は日本のアイドルシーンをリードするまでに上り詰めた。
では、後に掴むこととなった夢を見ている時はいつだろうか。前年の2016年には2ndアルバム「それぞれの椅子」がリリースされている。その直後の15thシングル「裸足でSummer」以降、シングル売上枚数は大幅に増加した。夢が現実味を増し、姿として認識できるようになったのはこの2016年だろう。1度目の夢を見始めた時「それぞれの椅子」のジャケット写真について、公式は次のことを書いている。
2度目の夢
形を変えながら伝統を継承し、新しい乃木坂46を作る
2ndアルバム「それぞれの椅子」ジャケット写真の舞台、国立新美術館のミッションステートメント
「芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与すること」
その言葉に沿うように、乃木坂46はこの翌年の2017年にアイドル文化に新しい風穴を開け、アイドルとしての地位を確立させた。
32ndシングル「人は夢を二度見る」のMV撮影地、MOA美術館のミッションステートメント
「古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再構築して受け継いでいくかという問いに取り組み、様々な試みの中から、日本の伝統的な素材を用いた現代的な空間を生み、あたらしいMOA美術館を体現しています。」
2016年「それぞれの椅子」を作り上げた1期生と2期生のメンバーが全員卒業した直後の32ndシングル。1期生と2期生が作り上げてきた伝統を、どう再構築して新しい乃木坂46を作り上げていくのか。
2016年美術館で撮影された翌2017年に夢を掴んだ乃木坂46は、
2023年美術館で撮影された翌2024年にどのような姿になっているだろうか
乃木坂46の2度目の夢に向けたストーリーが動き出した。
※羽根の記憶との関連性もありそうだが、話がとっ散らかってしまうので今回はやめておきたい。
MV
この楽曲のメッセージは以下のとおり。
MVもこのメッセージが反映されていると思うし、良いMVだと思っています。(曲とMVとジャケット写真に一体感があるのは乃木坂46では久しぶりな気がする)
ディレクターは「裸足でSummer」「インフルエンサー」「夜明けまで強がらなくてもいい」など、これまでグループに大きな変化を起こした時に起用されてきた丸山健志監督。1期生2期生が全員卒業し、新体制となった32ndシングル表題曲MVで丸山監督なのは当然納得できるし、嬉しい。
MVを見た感想を書いていきますが、いわゆるよくある考察的なものではなく、このシーンの意味とか良かったところ気になったところを書くので悪しからず。。。わたしはあまり過去の文脈や歴史と重ね合わせるのは好きではないので、本MV単体の作品としてどう見えているか書きます。
色んな要素が詰め込まれすぎていて、文章がまとまっていないですが、お付き合いいただけますと幸いです。
サムネ
今回のサムネイル画像は結構特殊だなと思いました。普通に考えたら下の画像をサムネにしてしまいそうですが(画も美しいし)、
今回は久保と山下のヨリのツーショットで、曲タイトルも入っていないのはかなり珍しいなと思いました。2人とも映画やドラマ、特にNHK朝ドラの主要キャストや大河に出演するなど、顔がある程度売れている2人だからこそできる、2人にしかできないサムネです。それにしても攻めているなと思います。(ぱっと見だと、MVなのか?ファンが作った動画のサムネみたいに見えてしまっているのは少しもったいない感じもしますが、むしろ乃木坂を知らない人に向けてそれすらもあえて狙っているかもしれません。だからこそ1カット目はNHK朝ドラ出演かつインスタフォロワー100万人の山下美月様のヨリから始めているのだと思います)
設定
Twitter上ではくぼした文脈を知らないと〜なんて一部で言われたりしますが、そんなことはなく、一般化されていると思います。(もちろん知っていればより面白いと思いますが、わたしはそういうのあまり好きではない)
設定はシンプルだと思っていて、浪人生でおそらく受験に不合格であろう山下美月と学生で進路に悩んでいる久保史緒里がメインとなります。それ以外のメンバーは、乃木坂46のメンバーだと思います。
もう少し、MVに直接関係ないところまで踏み込んでみましょう。
イントロのシーンで2人の設定が提示されますが、細かくみると色んな要素が詰め込まれていることがわかります。
・山下美月
MV冒頭、山下美月がため息をつくシーンから始まります。各所に教科書や参考書、問題集が置いてあることと部屋が散らかっていることから受験に落ちた、もしくは落ちたことを確信したシーンです。部屋にかかっている服をみると3月でしょう。小道具を細かくみていると、部屋の奥にKOME My favorite movieと書かれた雑誌?のようなものや山下の横に積み上げられている参考書の真ん中あたりにアニメ雑誌みたいなものが置かれています。壁にはイラストの写真が貼り付けられていたりしていて、エンタメ好きであることが伺えます。また、学生服がかかっていないことや机の上にメイク道具が置かれている(日常的にメイクをしている)ことから、学生ではないというところが読み取れます。
・久保史緒里
先生に叱責されるシーンから始まります。なぜ怒られているのか?進路が決まっていないのではなく、無茶な進路を先生に提示しているからだと推察しています。先生の机の上には"特色ある大学教育"という冊子が置かれていることから高校生だと思われ、職員室のカレンダーをみると2月になっているので、さすがに高校3年生ではないし、高校1年生でここまで詰められることもないと思うので、高校2年生という設定で問題ないでしょう。
また、山下美月と久保史緒里の実際の年齢差は2歳差なので、山下美月がこのMVで浪人生19歳だとすると、久保史緒里は17歳高校2年生ということになって、MVの設定と2人の年齢が綺麗に一致します。
本編
山下美月は影、久保史緒里は光
MVで描かれる山下と久保は対照的に描かれているように見えます。山下美月と久保史緒里への光の当て方の違いに注目してMVを再度見てほしいです。それが何の対照として現れているのかまではちょっとわかりません。本人たちの性格を見てわけているのか、設定で分けているのか。(2人とも性格的にはリアリスティックだと思っているので、設定なのかなと思っています。)ただひとつ言えることは、山下美月は夢の中で夢を見て、久保史緒里は現実で夢を見るということです。
時系列順に追っていきます。MVの意味というよりも、各シーンの意味とか映像の効果とか好きなところを書きます。考察的なものではありません。
イントロ
-山下美月は夢の中で夢を見る
山下美月が床に座ってベッドにもたれかかって幽体離脱してからスタートします。ほぼ目を閉じていることがこのシーンのキーだと思います。おそらくこのまま寝てしまって夢を見始める。そんな山下美月の夢の中の世界が描かれていきます。
-久保史緒里は現実で夢を見る
先生に怒られながら幽体離脱するシーンから久保のストーリーが始まります。おそらく、進路希望に「わたしはアイドルになりたいです」と書いて「現実を見なさい」と言われているようなシーンだと思います。怒られても耳を傾けず、夢のことを考える(幽体離脱していく)姿は、反抗しているように見えて、思春期の高校生っぽさが出ています。
1番Aメロ
-山下美月のソロシーン
なぜ新宿ゴールデン街で撮影したのでしょう。この時の山下の心情と合わせて、歴史ある通りで少し退廃している感じを出したかったのでしょうか。(私道ゆえ、わざわざお金を払って撮影しているので何かしらのこだわりがあるはず)
-久保史緒里のソロシーン
ここは定番的なシーンです。みんなが歩いてくる方向、つまり"レールに乗った"人たちの流れに久保が逆らうように歩くことで、みんなと違う道を歩みたいということを表現しています。(櫻坂46の夏の近道でも同様の演出があります)
山下もそうですが、途中で少しだけ踊りを入れることで「やりたいこと=アイドル」と「アイドルになることを諦める自分」の両面が映し出されいます。
1番Bメロ
乃木坂46への誘い
山下と久保が乃木坂46に加入するトリガーを、乃木坂メンバーである賀喜と遠藤とそれぞれぶつかることで作っています。ここは秀逸な演出だと思いました。肩がぶつかることは(当たり屋じゃない限り)基本的には偶然で、超高倍率の乃木坂46オーディションに合格するのも運が大事だと思うので、その偶然性が暗に表現されているのがいい。遠藤/賀喜が笑顔で久保/山下と踊っているのも良い。久保と山下がMV内で歩んでいる生活と違って、乃木坂46って楽しい場所だということが伝わってきます。(あるいは、妖精的な立ち位置)
加えてもう一つ大事なことは、設定のところでお話しした通り、久保史緒里と遠藤チームに対して光が当たっていること。この意図は定かではないのですが、何かしらの意味はあります。
1番サビ前
画の繋ぎ方がうまくて美しい。このMVで1番好きポイントです。ここで2人が夢の中で乃木坂46の山下美月と久保史緒里に変身します。こんなのタイミングでNOGIZAKA46を入れてくるのは初めて?ですし、他のアーティストMVでも見たことがなくて、かなり面白いなと思いました。
1番サビ
乃木坂46の一員に変身した2人が、乃木坂メンバーと一緒にダンスするシーン。冒頭の山下美月が振り返る演技、戸惑っている感じしっかりと出ていてかなりうまい。さすがですね。
サビの階段シーンですがこちらも久保史緒里は日向に立っていて山下美月は日陰に立っています。
サビ最後のシーン。これはたまたまかもしれないけど、一応書いておきます。サビの最後のキメで、久保史緒里が斜め下を向いて、山下美月が前をそのまま向いている瞬間があります。2人の夢の見方によって分けられていると思っていて、久保史緒里は「やっぱりわたしにはできない」のような諦念が見える一方で、山下美月は夢の中に入り込んでいて気づいていないような、そんな2人の違いを感じ取ることができます。
2番AメロBメロ
山下美月は起床(夢から覚めるシーン)から始まります。
それに対して、久保史緒里は乃木坂46の衣装を着た乃木坂46の状態から始まります。
山下美月はまだこの道でいいのか迷いがあるように映される一方で、久保史緒里はこの道に進むことを決めた、ただヒキの画で周りに何もなく見渡している様子から"決めたけどどうすればいいのかわからないような状態"が恐らく表現されています。
Bメロ後半からそんな2人の目の前に乃木坂46のメンバーが助けにきてくれます。ここの画、美しい。。。
山下美月は賀喜遥香に背中を押され、
久保史緒里は遠藤さくらに手を引かれるんですよね。
乃木坂46は不安な時に背中を押してくれて、
乃木坂46は迷った時に手を引いて導いてくれる。
そんな存在。
2番サビ
-前半
見ていた夢を回想するシーンが流れます。1番サビのダンス部分だけが映像としては夢として描かれていますが、本当はその前後の夢も見ていて、思い出しながら次第に笑顔になっていくことで乃木坂46という道に進む覚悟を決めたシーンを描かれていると思われます。
-後半
メインの舞台がMOA美術館の能楽堂へと移り、乃木坂46での活動の様子がここで表現されているのではないかなと思います。ある意味、乃木坂46ないし芸能活動は1種の演劇だと思うので(本当の自分やそのすべてを曝け出すことはなく、一部分でしか見えない、フィクションかノンフィクションかもわからないので)。そういった意味でいうと、このロケーションは非常にいいなと思います。あと、みんなと楽しそうに過ごす日々が現れていて。
間奏
メンバーが入れ替わり立ち替わり出てくるシーン。このシーンの持つ意味とはなんだろう。正直あまりわからないのですが、出会いと別れ(メンバーの加入と卒業)を意図して作られたのかな?と受け取っています。
ここで一つ引っかかるポイントは、山下美月と早川聖来の2人だけ消えないでずっといることなんですよね。他のメンバーは映ったり消えたりするのですが。何か意味があるのか、たまたまなのか、全くわからないです。(全然関係ないですが、4期生が加入したあとの山下美月のSRか何かで早川ちゃんはわたしに似ているから少し心配している、みたいなことを言っていたのが自分の頭の中にかすかに記憶があって、そのつながりから2人が映り出されているのは結構好きです。)
ラスサビ前半
リップシンクいる?笑
もったいないなーと思うけど、メンバーの顔を対外的に覚えてもらうための制作上、運営上の都合なのかなと思っています。
ラスサビ後半
全員でMOA美術館円形ホールでのダンスシーンです。1番サビのエスカレーターでのダンスシーンと違って、メンバーの笑顔が印象的です。
公式にあるとおり、最後上がってきた夢を掴むというシーンでMVが締め括られます。
個人的好きシーン良かったシーン
・1番2番のBメロ
-音をよく聞いていただくと、ピアノの音が鳴っていることがわかります。この音がトリガーになって、話が進んでいきます。新海誠作品の「君の名は」で二人がすれ違うときに大きく鐘の音がなると思うのですが、それに近い感覚。1番Bメロの音は久保と山下が自身の夢に気づく音として鳴り、乃木坂46との交わりが表現され、2番Bメロでは久保と山下が夢を決心する音として鳴り、乃木坂46を志すシーンとして描かれます。この音まで意味付けされた映像となっているのは(妄想かもしれないですが)良いなぁと。
・1番サビ前
-NOGIZAKA46という文字が入ってくるシーン。上にも書きましたけど、画の繋ぎがうますぎる。美しすぎる。ストーリーにもあっている。あと、みんながいる階段を山下が振り返ったときの振り返るスピードとタイミングと目線が完璧すぎました。映画監督ならではの1シーン。
・1番サビ
-階段からまっすぐ向いたまま降りてくるシーン、結構これ怖いと思うんですが、みんなしっかり踊れているの良いですね。
というか、山下×賀喜と久保×遠藤のペアなんですがここは逆なんですね。
-川﨑桜がめっちゃかわいいのと、筒井あやめのポニーテールが非常に似合っていてかわいい。この2人にペア組ませているの大正解。
-井上和の美しさと、井上和越しの松尾美佑の美しさと五百城茉央の可愛さが最高。松尾美佑ちゃんと五百城茉央ちゃん本当に可愛い。。。
・2番Bメロ頭
画が本当に美しい。みんなの動きが妖精のようで、山下美月と乃木坂46メンバーとの対比が鮮やかだなと。
・2番サビ
ここも上と同じところなんですが、画が美しい。。。前半までの挫折した山下美月とここでの希望をもった山下美月との対比が鮮やか。2番Bメロとの対比構図の遷移がうまい。
・2番サビ後半
-もはや映像技法の話ですけど、メンバーが基本2人ずつ入れ替わっていくシーンで、パッと次のメンバーに切り替わるところもあれば、残像を残しながら切り替えていくパターンもあって、見ている側に飽きない工夫をしているのがいい。同じ画を続けるときの基本のキではあるんですが、改めて勉強になりました。(マニアックすぎる)
・間奏
-川﨑桜がかわいい。首が傾きと動きの柔らかさがいい。本MV/本楽曲全体的に川﨑桜がだいぶ良い。
-山下と早川だけずっと映り続けているのすごく気になる。
・ラスサビ
-松尾美佑のアイソレがうますぎる笑
なんでこんなにうまいの?どこで習得したの?元々インドの血が流れている説を勝手に立てている、くらいには首の動きが他メンバーと違いすぎる。Do you know Naatu?(まぁNattuにそのアイソレ出てこないんですけど笑 言いたいだけ笑)
それくらい上手いから丸山監督も松尾美佑のアップを選択したんだろうなという妄想。もう後ろ姿、アラジンのジャスミンだもん(トップスの色的にも)。本当に美しい。
-ここの柴田の動きが良い。
・全体
山下美月って凄いな、と改めて。
どこを切り取っても画として美しく成り立つ、完全に箱(映像)の中の人としての魅力と風格に包まれている。
・衣装
一見みんな似たような衣装ですがスカートに注目すると、赤をモチーフにした衣装と、青をモチーフとした衣装に分かれます。
冒頭でも2ndアルバムと32ndシングルの関係性の話を書きましたが、「それぞれの椅子」のジャケット写真の赤と青の衣装をオマージュしているのではないかなと思っています。
MV全体感想
MVを繰り返し見ているうちに思うことがあって、
ここまで書いてきた通りこの楽曲をそのまま表したMVであると同時に、
乃木坂46の再始動を映した映像であると同時に、
乃木坂46 6期生募集の壮大なPV的要素もあるなと感じています。
「自分を変えたい。」そんな意思を持って、乃木坂46のオーディションに応募したメンバーが多く、その様子や葛藤を本MV内の久保と山下がうまく表現しているなと思いました。本MV内の久保のようにアイドルになりたいという意思を持って目指すメンバーもいれば、山下のようにうまくいかない自分を変えるために目指すメンバーもいる。きっかけが積極的でも消極的でもいいから、不安でもいいから、挑戦してみようという運営からのメッセージが未来の乃木坂46のメンバーに届けられているのかもしれません。
歌番組パフォーマンス
見落としていなければ、Venue101→CDTV→うたコン→Mステの計4回の披露でした。その中で良かったところを書こうかなと思います。
衣装は以下の通りでした。
振付の変化とか遠藤賀喜が冒頭手を繋ぐようになった経緯とか、そういうのは書きません。
【全体の感想】
・松尾美佑の存在感
推し補正と思わないでください!!!笑
3列目真ん中に松尾美佑がいるの、めっちゃ良い。
まずビジュアル面では、Wセンターなので実質井上和が真ん中に立っているから3列目真ん中ってあまり目立たないんですが、松尾美佑は身長があるから良い感じに頭や顔が出るのが正面から見た時のバランスが良い。
ダンス面でも、人間の視線が1番いく中央ラインにダンス上手いメンバーいると全体が引き締まって見えるので、そう言った意味でも松尾美佑の存在が大きかった。最初曲を聴いた時「3列目真ん中に松尾美佑がいるのにバキバキにダンスする系の曲じゃないの?もったいない!」と思っていたんですが、こういうタイプの楽曲だとしても結果として、ビジュアル的にもダンス的にも、松尾美佑がいることで強くなっているなぁと思います。松尾美佑がいるだけでなんか形になるし、ダンスも上手くて画になるからカメラワークとかスイッチングとか軸を決めやすいと思うんですよね。
・菅原咲月と川﨑桜、いいぞ
菅原咲月と川﨑桜、いいぞってことで。この2人、この振り付け合っている気がする。体の動き、特に腰の動きが滑らかで綺麗。菅原咲月は動きのスピードにメリハリがあっていいんすよね。あと2人とも「叶うわけがないと諦めたあの日」のところの動きがめっちゃかわいい。
・筒井あやめポニーテールかわいい
筒井あやめのポニーテール、めっちゃかわいくて似合っているので、これからもポニーテール多めでお願いします(突然の可愛いだけの感想)
・うたコンのオケverが良すぎる
聴いてて踊るのは難しそうだなと思いつつ、想像以上にオケverが良すぎて何回も録画見返している。
・CDTVフルサイズ、良
フルサイズというのもあって、1番サビは極力笑顔少なめでラスサビで全員笑顔になるという、MVと曲の世界観で披露できていたのは良い。
間奏のダンスが全体的にしっかり揃っていて綺麗だった。
・Mステ林センター代打
Mステっていう超緊張する場面で、センター代役務めることとなった林瑠奈、アンダーライブ真っ只中で大変な中見事やり切ったと思う。
乃木坂46のファン以外にも林瑠奈が見つかっているようで、代打林は大当たりでしたね。特にラスサビ前の山下美月とのペアダンスのシーンはアンダーライブで仕上がっているのもあって非常に良かった。身長があるし、腕の伸びも綺麗で映えていた。
【細かい感想】
※番組によってカメラワークが違うので重複部分ありますが。
・「どこの誰かが泣いてくれるか?」の五百城
右手をひたいの部分にかざしながら、重心を後ろに持っていく振り付けでしっかりと腰が落ちているの良い。遠藤さくらみたいな動きだった。
・筒井あやめ×川﨑桜ペアが正義
バランスがいいというかマッチ率が高い。なかなかいいペアだと思う。
・「わからなくなってしまった日々」の菅原咲月の振り向き
菅原咲月の振り向きがいつも上手いなと思う。バンドエイドのMVでもそうだけど、髪の毛の動きが綺麗で見惚れてしまう。
・「わからなくなってしまった日々」の川﨑桜の振り向き
1回右肩をしっかりと内に入れていたの良い(細かすぎる感想)
目線もあざとくてテレビ越しに川﨑桜に惚れた人、大量発生したと思う。やすっしーさんはギリ耐えました。
・「幼い頃なりたかった」の松尾美佑
松尾美佑のヨリから後ろに引いていくカメラワーク、めっちゃ良い。笑顔が良い。
ここの松尾美佑ちゃん最高すぎるんですよね…!
動きが綺麗だし、その笑顔がとにかくかわいくて。
この楽曲のパフォーマンスで1番楽しみにしているところだった。本当に美しかったー
生まれ変わったらあなたみたいに明るい笑顔で笑える人になりたいです笑 ここのシーンに限らずだけど、それくらい良い笑顔だった。
・「将来とか未来の自分」での動き
両腕を伸ばして上下に動かす振り付け、3,4期と5期生でダンスのレベルが違うなと思った。重心の動きに差があって、5期生は横の動きになっているけど、3,4期生メンバーは縦に動いているから、振りが大きく見えて美しいと思う(真ん中の松尾美佑をみるとわかりやすい。そっちのほうが美しいので松尾は一ノ瀬と五百城に教えてあげてほしい)
Mステの五百城ちゃんは結構良かった。大きく踊ることを意識しているらしいので、ほぼ同じ身長の松尾先生に聞くのが一番良いかもしれぬ。
・二度見ステップ
この二度見ステップ、可動域が大きいほど美しく見えるなという印象
(見える範囲だと)菅原、賀喜、川﨑、柴田あたり結構良い。
・「一生懸命思い出すんだ」の菅原と金川
指で数える振りがあるんですが、笑顔で自分の指をみながら数えているのが良い。
・「若さは熱しやすく冷めやすい」の菅原
ここの菅原の肩の可動域が良い。腕を振り上げる角度が、高すぎず、低すぎず、一番綺麗に見える形になっている。
・サビなどで上からのアングルで映った時の画が美しい
上から映すと、3列目の顔までしっかりと見えるのと、全体のバランスが綺麗。松尾のややヨリから引いて全体を映す画が特に綺麗。
以上!(長い)
最後に
最後の最後に私情すぎるけど、山下美月/梅澤美波/松尾美佑/五百城茉央っていう、推しメン4人(多い)が全員選抜っていうのがめちゃくちゃ嬉しかった。しかも、センター/キャプテン/初選抜/初選抜っていう個人的メモリアルシングル笑
純粋に「テレビで推しメンを見れるのってこんなに嬉しいんだ〜、こんなに楽しみなんだ〜」っていう感覚で過ごしていた。
多忙な中、また初選抜で緊張やプレッシャー等ある中(まぁ松尾は緊張してないんだろうけど笑)で、リリース期間の歌番組を完走した推しメンのみなさん、本当にお疲れ様でした。