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【詩】小鳥の目線

なあ
あの小鳥は何を見ていた

次々と手際良く伐採され
トラックに積み込まれる木々

その作業場の傍らに
一匹の小鳥が居たよ

そしてあの日
夕日が落ちてまで屋根上で鳴き続けてた
あの小鳥は何を訴えていた

なあ
どんな気持ちだ
みくびられたモノだな

私も嫌いだよ
自分の手をじっと見て
なんにも思わない人間は

おい
いつまでそこに居る
去れ 去ってくれ

鳴り止まぬ機械音冬の空
一匹の小鳥の声が
妙に頭に響くじゃないか

だからもう
ここは立ち去るべきだ

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