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静かな朝( ⸝⸝⸝˙꒳˙ ⸝⸝⸝ )🌲🌰🐞
朝、庭でおうちのお掃除関連の実施をしていたら、たくさんの小鳥がいました。そういえば、『小鳥たち』と書いてる人がたまに居ますが、昔読んだ詩の本によるとそれは間違いだそうです。なんでも『小鳥』自体に複数形の意味合いが元々含まれているからだそうです。
自然は正直で、頼もしいです。家の中に居ると脳がダンゴムシ以下のソレとなり萎縮し灰化します。近未来ハウスキーパーが毎週新しいのを持ってきますが、週2にして貰おうかと悩んでいます。
――ゴツンと頭に衝撃がありました。唐突に殴られたのです。ドングリでした。私が空想の世界に入り浸りすぎているのを察知したのでしょう。記念にそのドングリを持って帰ろうとしましたが、枯れ葉に埋もれて見失いました。
『おい! ドングリ! お前毎年いっぱい落ちてるくせに全然芽がでんじゃんか🌱』
なので小鳥に話を戻しますが、まず私はこの土地でコイツらを見たことがありません。ちっちゃくて、まばらで、それでいて集団でせこせこしてます。
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最も外見の一致をみせるのがコイツだが、確証がないので『ミニチュアどり』『おもちゃどり』『ちびちょこ』『ぜんまいどり』等、勝手に名前を付け遠くから眺めるしかない。ぼんやりしてたら羽音がハッキリ聞こえる程、一匹が耳元を通りすぎていった。
今日は少し足を伸ばし、うどん屋さんのおでんを食べに行った。
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その道中、海を眺めながら私は追想していた。
昔、私のウチの庭の隣に管で海と繋がった潮だまりがあり、小魚やニシ、フナムシが生息しており、時々眺めていました。庭の方にもフナムシが遊びにきたりして、声をかけていました。
ある時、歩道陥没の恐れがあるということで、補強の為潮だまりが埋め立てられる運びとなりました。公共工事なので、私などに決定権はありません。
速やかに工事は終わり、かくして人間の歩く場所の安全は保証されました。
あの日以来、フナムシは一度も庭に遊びにきていません。私は胸に大きな実感をおぼえました。
ただ、フナムシが庭にきて
『あ、フナムシだ』と思うだけ。
ただそれだけなのに、それだけのことが
私にとって、すごく大切なことだったんだ
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都会に行くと、私はいつも驚かされる。
私が気にするスズメの囀り、カラスの間抜けな声、せわしない鳩。誰もそんなの気にしちゃいない。みんなが何処かに視点を定め、歩き去る。
私の心は、自然に対し、しっかり根を張り、今日も小さな者たちに挨拶をする。