第100回:国より支出が多い!自治体で事業を獲得するための秘訣(ステークホルダー編)
本note連載、ついに今回で100回を迎えることが出来ました!
これだけ多くの記事を出せたのは、読者のみなさまのお支えがあってのことです。今後もご愛読いただき、「こんなことが知りたい」「こんな内容が面白かった」などのご要望・コメントなどございましたらぜひお寄せください。
さて、今回は次回に引き続き、自治体で事業を獲得するための秘訣です。今回は、特に自治体の首長や地方議員などステークホルダーとの関係性をどう理解し、どのように構築するかについて解説していきます。
1.自治体のステークホルダーを理解するには
政策に関わるステークホルダーにはそれぞれ特徴があります。国レベルのメインのステークホルダーは、政府内与党議員、政府外与党議員、野党議員、官僚、政府会議の委員です。
彼らにも得意なこと不得意なことがあることは、これまでこの連載の中で言及してきました。
※与党と野党の違いはこちら
※官僚と政治家の違いはこちら
※政府委員の役割はこちら
彼らがどのようなタイミングで力を発揮して、政策の中身に影響を与えているのかを理解することは、皆さんが政策を実現するためにいつ、だれに、どのような資料で提案をしていくかの戦略を立てる上で、とても重要な要素となってきます。
これらを理解していないと、せっかくよい提案なのに、実現の時期を逃してしまったり、提案の中身を十分に理解してもらえなかったりといった状況が起こってしまう、ということは繰り返しお伝えしてきました。
自治体での政策実現にあたっても、ステークホルダーの理解は重要です。
皆さんが押さえておくべき自治体のステークホルダーは、自治体職員、地方議員、首長なのですが、地方議員と自治体職員の関係は、必ずしも国会議員と国の官僚の関係と同じとは限りません。
また、自治体は、実態上首長の権限が強く、政策的提案のほとんどを首長が行っている、とする指摘する論文もあり、首長がどのように政策決定をするのかを理解することが大事です。
前回は、自治体における予算のプロセスを詳しく解説しましたが、今回は自治体のステークホルダーである、自治体幹部、議員、そして首長がどのように政策に関与しているのかをお伝えします。
(執筆:西川貴清 監修:千正康裕)
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