仲良く助け合い生きていくことの大切さを伝える大宮八幡宮の共生(ともいき)の木

東京都杉並区の大宮八幡宮は、 都下にあって、武蔵野のたたずまいを今に伝える社叢(都指定天然記念物)を残す。そんな神域のなか、本殿に向かって左側、末社の大宮稲荷神社の傍らにあるのが、 榧(かや)の木と犬櫻が、ひとつの幹で繋がった共生(ともいき)の木だ。

東京・大宮八幡宮 共生(ともいき)の木

普通は異なる木が寄生すると、どちらか1本が枯れてしまうといわれるが、異なる二つの木がひとつになって、助け合い生きづいているその姿は、互いに思いやりといたわりの心を持ち、仲良く、共に生きることの大切さを教えてくれる。

今の時代、同じ空間にいる者同士が、心地よく時を過ごすのは難しい。人間関係に疲れている人も少なくないのでは。

人はひとりでは生きられない。「共生の木」の前にたたずみ、神域の空気を胸いっぱい吸い込むと、心和み、人にも優しくなれる気がする。

縁結びや夫婦和合はもとより、世界平和、協調、助け合いを願い、このご神木に手を合わせる人も多い。


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