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【パパめが2】最強になった俺、女神と楽しく生きることに成功(3)

ローラ・ローゼ孤児院という場所に着いた。
街の外れの自然が豊かな所にあって、子供たちはのびのびと遊んでいた。

「あ、猫さんだ」
「ホントだ、猫さんだ! 可愛い〜!」

ニャー

黒猫のルミィは孤児院の子供たちに大人気だ。本当は猫の妖精ケットシーだが、そんなことは誰も気にしない。

「依頼は確か、子供の世話⋯⋯だが」

アストラエアは子供たちを見て、早速、挨拶をし始めた。

「みなさーん、今日は私たちと楽しく遊びましょうね。冒険者ギルドから来た、このおじさんがリク、そして私、このお姉さんが女神アストラエアよ」

それを聞いて男の子が驚嘆の声を上げる。

「うおー、すげー! あの伝説の冒険者リクと女神アストラエア様だ!」
「すご〜い!」
「すご〜い!」

女の子たちも、ザワザワと騒ぎ始めた。

「その前に⋯⋯、ちょっと孤児院の先生に挨拶してくるから待っててね」

アストラエアがそう言ってウインクをした。
それを見ていた俺はドキドキしてしまう。

(なんだなんだ、こいつ、子供の扱いけっこう上手じゃないのか? どこで覚えたんだ⋯⋯?)

「あっ、はーい。それなら私が案内します。私が一番歳上だから。私、ミリア、よろしくお願いします」

ミリアと名乗った黒髪の赤い服を着た少女が、トトトと寄ってきて、孤児院の中に招き入れてくれた。

「先生たちの部屋はこっちだよ」

ミリアは嬉しそうに俺たちを案内している。

その間、俺は考えていた。

⋯⋯異種姦、⋯⋯異種姦、⋯⋯ねぇ。

俺はすぐ横にいるこの女神と幾度となくセックスをした。もちろん、避妊具などこの世界には無い。いつ妊娠してもおかしくないんじゃないかとは思っていたが、未だ妊娠していない。やはり異世界の人間と女神では、基本的な生物としての種が違うんだろうか? それとも、こいつが妊娠したくなくて、何か対策をしている?

って、俺は子供たちの居場所で何を考えているんだ。このことは、また後でアストラエア本人に聞いてみよう。

「着いたよ。ここが先生たちの部屋。ノックするね」

ミリアは礼儀正しくノックをして、先生たちの部屋、いわゆる職員室に入った。

そこには、赤髪の優しそうな美しい若い女性の先生がいた。そして、こちらに気付いて⋯⋯。

「あら、依頼を受けて来てくれた冒険者さんたち、かしら?」

「ええ、依頼を受けて来たリクとアストラエアです。今日はよろしくお願いします」
アストラエアはにこやかな表情で彼女を見ている。

「ええっ、リクさんと、⋯⋯女神さま!? あの正義と豊穣の女神アストラエア様が、このような場所に⋯⋯、ありがたや、ありがたや⋯⋯」

先生は何やらブツブツとお祈りを唱え始めた。

「いや、あの、⋯⋯依頼」

俺がそう言うと、先生ははっとして

「あ、そうでした。申し遅れました。私はエリーゼと申します。この、ローラ・ローゼ孤児院の管理責任者をしております。今日はこのような辺鄙な所まで足を運んで頂いてありがとうございました⋯⋯」

エリーゼは長々とお辞儀をして、依頼について話し始めた。

「実はこの孤児院、今までは幼児から少年たちを見ていたのですが、この度、乳児の子たちも見ることになりまして⋯⋯、まあ、役所からの要請といいますか⋯⋯」

そして、ごにょごにょと言いごもる。

「なるほど、それで、人手不足なんですね」
俺がそう言うと、エリーゼさんは、申し訳なさそうに、「はい」と、頷いた。

「それにしても、あの魔王粉砕器と名高いリク様と、偉大なる女神アストラエア様が、依頼を受けて来て下さるとは、さすがに⋯⋯」

アストラエアはエリーゼと外で遊んでいる子供たちを見て、にこにこしながら言った。

「いいのよ。私も最近、子供に興味が出てきて。こういうのも悪くないな、って思って。ね、リク?」

なぜ、そこで俺の名を呼ぶ。

「あ、ああ、そうだな。悪くない」

エリーゼは俺とアストラエアを交互に見て、それから、

「で、では、お二人には大きめの子供たちの世話をお願いします。私たち職員は幼児や乳児の世話を受け持ちますので」

「はい、分かりました。気を使って頂いてありが⋯⋯」

アストラエアがいきなり俺の口をふさいだ。
そして言う。

「あら? 乳児のお世話を任せて頂いてもよろしいんですのよ?」

お、お前、何言って⋯⋯。

そして、何故かエリーゼは、俺の顔をじっと見た。

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