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パパ活してたら間違って異世界に召喚されてお詫びとして女神とパパ活してたら人類最強になっていた件(11)

「この子だったら、赤い首輪が目印になるから、見つけやすいんじゃないかしら」
アストラエアが言う。
「いや、首輪は当てにならない。猫は軟体動物なんだ。屋敷の外に出たら、首輪なんてすぐに外してしまう」
俺はそう言って、アストラエアの意見に反論した。
「そうなの? あなた猫に詳しいのね? 飼ってたの?」
「いや、動画でな⋯⋯」
「どう⋯⋯が?」
アストラエアはよく分かっていないようだ。無理もない。
「とにかく、この猫を探せばいいんですね。どこか行きそうな場所に心当たりはありますか?」
白髪の紳士は顎を撫でながら渋い顔をして言う。
「いや⋯⋯、無いですな。屋敷から外に出すことなど無いもので。三日前の朝、気付いたらいなくなっていたのです。手前どもで探したのですが見つからず、冒険者ギルドに依頼を出した次第で」
なるほど、夜の間にいなくなった、ということであれば誰かに連れ去られた、という線は薄いかもしれない。これほどの警備であれば何者も小動物を連れ出すことは容易ではないだろう。
「では、まだこの屋敷の中にいるという可能性は⋯⋯?」
「いや、無いと思います。手前どもも屋敷の中は敷地内も含めて、よく探しましたもので」
そう言って、かぶりを振る。
「よく分かりました。ありがとうございます」
⋯⋯参ったな、手掛かりが全くない。
これだけの高い塀に囲まれた屋敷と、厳重な門だ。まだ屋敷の中にいる可能性は高いと思うのだが。
しかし、そうとも言いきれない。なぜなら、猫は軟体動物だからだ。
「その絵を少しお借りしていいですか。とりあえず、周囲に住んでいる人達たちに聞き込みをしてみます」
「ああ、よろしく頼む。我々も屋敷の中をもう一度よく探してみることにする」
俺とアストラエアは、猫の絵を持って屋敷を出た。
「よし、手分けして聞き込みするぞ」
「合点承知之助!」
⋯⋯⋯⋯。
しばらく聞き込みを続けていると、気になる証言が集まってきた。


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