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しんがりを務める価値を全員で理解する

最近は年末年始をゆっくり休ませてもらうことが続き、本当にありがたいと感じています。

過去は、リリースした直後のシステムが万が一の状態に備えて待機状態だったり、年末年始で遅れを取り返すべく最低限のお休みで乗り切ったりということも多くありました。

もちろん今でも年末年始期間の宿題は2,3は必ずあるのですが、本番やお客様と向き合う緊張感というのはまったく別ものです。今も現場で向き合ってくれている仲間も複数います。本当に頭が下がります。

年末年始に休んでいるとなんとなく申し訳ないという感覚は、子供時代の経験が影響しているかもしれません。

自分の実家は、市井の小さな寿司屋を営んでいたこともあり、年末年始はまさに書き入れ時でした。お休みは元旦だけだったので、冬休みは12/29あたりから1/4ぐらいまで出前の手伝いをやっていました。(小学校から大学の頃まで)

お店の定休日も平日だったので、土日やいわゆる季節の連休がお休みの家がうらやましく思っていたこともありました。ただ今思うと近くで休みもそこそこに懸命に働く背中を見せてくれた両親が本当に誇らしいし、改めて心から感謝しています。

今年はコロナ禍により、特に我々のITの業界では働き方が大きく変わりました。働き方がより自由に、より個人の裁量に任せられるようになっていく中で、一方で自分の都合では働き方をコントロールできない人たちがいることは忘れていけないなと感じます。

世間でも従業員を配慮してお休みを取るお店も増えてきましたが、年末年始に通常通りサービスを提供してもらっているお店、各種社会インフラを支えて頂いている方々には心を配らざるを得ません。

事業やプロジェクトでも、目立つ華やかな役割を担ってくれている人もいれば、地味な裏方を担ってくれる人もいて初めてチームが成立します。リーダーという立場に立つ人は、チームのしんがりを務めてくれる人の存在を、決して忘れていけません。

ピッチャーや4番だけではな野球はできないとよく言いますが、淡々と自分の守備位置や打順をこなす人ばかりのチームと、全体の打線や連携の中で各自が自分を位置付けられるチーム。どちらが勝負に強いかは明白です。

ほっておくと個人の視点に陥りやすい人間の特性に抗い、全員の視点をチーム全体の視点に引き上げることは、リーダーシップの大きな目的の1つだと思います。

組織にいる人全体に対する高く広い視座を、チーム全員が等しく持つ。

これはリーダー一人ではなかなか達成できません。リーダーの脇を固める人を中心に全員が実践を通じてはじめて達成できる大きなテーマであり、立場的リーダー以外もリーダーシップを学ぶべき理由の1つだと思っています。

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以上、チームのしんがりを務めてくれる人達への理解を含め、全体視座を全員に持たせることの大切さを考えてみました。このnoteが皆さまのリーダーシップ向上に貢献できれば幸いです。

(アイキャッチ画像:https://unsplash.com/)

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