「人生後半戦」の泳ぎ方 5周年を迎えて
”「人生後半戦」の泳ぎ方”のFacebookグループを始めて、今日6月25日で丸5年が経ちました。スタートは2019年ですから、コロナの約1年前ということになります。
グループにご参加されていない方で、ご関心のある方については、ぜひ Facebook のアカウントからグループに参加登録をしていただければと思います。公開グループですので、基本的にどなたでも参加できます。
もともとこのグループを始めたきっかけは、私自身が早期退職し独立をすることで、改めて働き方について、特にミドルやシニアの年代を迎えた人の働き方について、色々と思うところがあったところに、ちょうど副業に関する話題が当時大変活発になったという背景がありました。
当時の働き方改革の一環として、厚生労働省が公表しているモデル就業規則から副業の原則禁止の規定を削除し、原則容認と変更したことが一つの大きな出来事でした。これもあって、副業をどうするかといった記事がメディアにも多数出たのですが、その中で「サラリーマンがコンビニやスーパーで副業バイトしたところで意味がない」といった記事も散見され、それに対して私自身が本当にそうだろうかという疑問を持ったことが大きなきっかけでした。
もちろん、コンビニやスーパーで働くといった、時間の切り売り仕事は副業にはふさわしくない、というのは一つの王道の考え方であり、私もそれに対して異論があるわけではありません。ただ、多くのミドルやシニアの世代が1つの会社でしか働いたことがないという現実を踏まえると、自分が働いたことのない他の組織で働いてみることは大きな経験になるはずです。特に大企業・大組織でホワイトカラーをしている人たちにとってみれば、単純労働であったり、半ば肉体労働である仕事を経験することで、私たちの社会が実に多種多様な仕事によって成り立っており、そのどの1つが欠けてもこの社会が成り立たないということを、実感として気がつくきっかけになれば良いのではないか、ということです。
奇しくも2020年になってコロナの問題が起き、多くの企業で出社を制限し、リモートワークなどが半ば強制的に取り入れられるようになりました。一
方で、当時「エッセンシャルワーカー」として持てはやされた、医療従事者やコンビニやスーパーの従業員なども含むリモートでは済まない仕事が、実は私たちの日々の生活にとって切実で、1日止まるだけでも支障をきたすものであるということが、改めて認識されたのではないかと思います。
また、ミドルやシニアの世代が自分の老後の安定した生活を確保すると同時に、自分が働いている間のキャリア選択の幅を広げる意味においても、お金の問題がキーになることがはっきりしてきました。ここ数年、このグループでお金の話題を積極的に取り上げているのは、私自身がそのように感じているという背景があります。
副業に関する世間一般の認識はこの5年でかなり進んで、副業の是非を問うようなメディアの論調というのはほとんど目にすることがなくなりました。一方で、ここに来て、「資産運用立国」という掛け声とともに、急激な円安やインフレ、それに伴う実質賃金の低下が、私たちの新たな現実として立ち現れてきています。キャリアのこととお金のことを切り離して考えていては、立ちいかなくなってきています。
今後も考えるべきことは少しずつ変わっていくかもしれませんが、ミドルやシニアの世代が納得して働き、自分の理想に少しでも近い後半戦の人生をおくること、そのために役立つことは何かということを考えながら、このグループを続けていきたいという気持ちは、5年前と変わりありません。
引き続き、このグループのメンバーにとって有益な情報を、メンバーの皆様からもシェアしていただきたいと思っています。一方、時々そういう方が現れるのですが(苦笑)、この(緩いながらも)コミュニティに貢献することなく一方的に利用して、宣伝やメンバーにとってマイナスになる勧誘をするといったことについてはお断りするという基本的な考え方も変わりません。
今のところ、Facebookのグループに閉じた活動になっていますが、より具体的な行動につながるような取り組みや仕掛けについても考えていけたらと思っています。
最後になりましたが、メンバーの皆様には、これまでのご参加ありがとうございます。引き続き、このグループが皆様のお役に立てればと思っております。また、皆様からのこのグループへの積極的なご参加、コメントや投稿なども、引き続き大歓迎です。6年目もよろしくお願いいたします。
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