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時間をかけずに英単語を覚える方法
こんにちは、Yasuoです。
2019年度第1回の英検準1級受けてきました。現時点ではまだ一次試験の結果待ちの状態なので、英検の受験結果に関してはまた別の記事でいろいろまとめてみようと思います。
初めての英検準1級受験でした。これがまた思ってた以上に準備が大変で、特に単語。準2級、2級と段階的に合格してきてこれから準1級受けるよーって方は恐らくほぼ全員が感じることだと思います。
見たことない単語が多すぎる...
僕が英検準1級の受験を長らく避け続けた理由がここにあります。語句の補充問題にしろ長文読解にしろずらりと並んだ意味不明の単語の数々に恐れおののき手にしていた過去問の本をそっと閉じて見なかったにしたことを今でも鮮明に覚えています。
なんだかんだ言いながら最終的に英検受験を心に決めたのですが、そのあたりの経緯とかはまた別の記事でまとめることにして、今回はどうやって単語の勉強をしたのかそのあたりを書いていきたいと思います。
これから高校受験や大学受験で英単語を覚えなきゃいけない人、TOEIC対策の人にとっても十分効果を発揮できる覚え方だと思いますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
※注意
今回の単語の覚え方は「英語から日本語の意味を出す」ための覚え方になります。日本語を見て英語にするためにはまた別にトレーニングが必要になります。
記憶の仕組みを理解する「出会う回数×インパクト」
具体的な単語の覚え方を説明する前にまずは脳のしくみを理解することが何より重要となります。記憶の研究って脳科学になるのかな。色々調べてみた結果「出会う回数×インパクト」が記憶定着のカギになることが分かりました。
「出会う回数」は文字通りその単語に出会う回数、実際に目に映った回数です。
Car(車)とかStation(駅)とか、英語なのにほとんどの日本人が理解しています。初歩的な単語だし知ってるのは当たり前だろーと思われがちですが、これって結局日本の普段の生活で当たり前に使われている単語だからこそみんなの記憶の中に当たり前に残ってるだけです。
つまり何回も何回もその単語を見たことがあるからこそ覚えているのです。だからと言って見たことも聞いたこともない単語、本当に覚えられるの?と不安になる方もたくさんいらっしゃると思います。
その点に関しては全く問題ありません。ハーバード出てようが東大出てようが人間の脳の構造はほとんど同じです。僕自身高学歴でも何でもないですし単語を覚えるのは人一倍苦手。それでもちゃんと覚えられたし実際の英検のテストで目に見える効果を発揮できました。
「インパクト」とはその単語を見たときに脳が感じる印象の強さです。これは例えば「あ、この単語どっかで見たことあるな」とかそんな感じ。印象が強ければ強いほど記憶に残りやすく、弱ければ弱いほどすぐに忘れます。
僕の場合インパクトの弱い単語は2秒で完全に忘れることができます。インパクトに関してはコントロールすることはなかなか難しいので今回はあまり気にしなくていいです。インパクトが弱いなら回数を増やす。ただそれだけの話です。
ストレスを感じずに単語を覚える
もう1つ、単語学習を進めていく中で押さえておきたいポイントがあります。それは「気負わないこと」です。ノートに何回も書いて暗唱して覚えようとしても次の日すっかり忘れていることなんてザラにあります。
でもそれは、記憶力が悪いとかそんな話ではなくて、単純に「回数」が足りてないだけなんです。単純に「回数」を増やしていくだけで解決する話なので、あまり気負わずに淡々と作業を進める意識を持つことがすごく大事です。
今回僕は「キクタン英検準1級」と「でる順パス単英検準1級」の2冊を使って単語を覚えました。単語だけで言うとキクタンは832個、パス単は1550個ありますが、英検の受験日前日までに覚えられなかった単語は2個でした。たったの2個ですよ。その2個以外はすべて英単語を見て日本語で意味が言える状態までになりました。
知らない単語だけに絞り込む
それでは僕が行った具体的な単語の覚え方を書いていきます。上記の「出会う回数×インパクト」と「ストレスを感じない」ことを必ず頭の片隅に置きながら行ってください。
継続して何回できるかがカギとなります。1日1回ずつでも効果が出ますし、もう少し効果を早めに出したいなら朝・昼・夜みたいに行っても構いません。とにかくその単語に何回出会うかで勝負は決まります。
単語帳を用意します。キクタンでもパス単でも自分が覚えたい単語帳を用意します。そして下準備。
まず単語を見ます。そして1番目に書かれている意味を確認して、すでに意味を知っているものに関しては思い切って消してしまいます。マジックでも修正テープでもとにかく単語を見えなくします。マジックは裏移りしてしまうので僕は最終的に修正テープに落ち着きました。マスキングテープも使ってみましたがテープを切って貼る時間が膨大になるので出来るだけ時間がかからない方法がベストです。
単語を消すのは知らない単語だけに集中するためです。今回の暗記法は単語帳を何周も回す必要があるため、知っている単語が見えてしまうとそれに気を取られてしまい単語帳を回すときに余計に時間がかかってしまいます。
単語を消してしまったら復習ができなくなるじゃないか問題が勃発しますがここは気持ちを割り切る必要があります。まずは今手元にある単語帳にある単語を全て消すことを目標にして、その後復習したい場合は単語帳をもう一度買う。もったいないかもしれませんがそれぐらい割り切らないと単語帳を終わらせることは難しくなります。
あと、2番目とか3番目の意味は覚えてないのに消してもいいの?問題も勃発します。ここも割り切ります。1単語1意味でどんどん頭に入れていったほうが最終的に効率がいいです。もちろん後々2番目や3番目の意味を覚えないといけない局面も訪れるかと思いますが、そのときは1番目の意味を知っていることでインパクトが強くなり、初めて単語を覚えるときよりも容易く記憶に残すことができます。
まずは1個目の意味を覚える。覚えたら消す。これで大丈夫です。このやり方で英検準1級のテストで効果を十分に感じることができたので信じてもらっても構いません。
1単語1秒で回す
覚えてる単語を消し終わったら早速1周回します。日本語訳の部分を隠して英語を発音します。日本語で意味を言います。意味が分からなければ訳を見ても意味を言う。
1単語にかける時間は1秒で大丈夫です。え!1秒!?と不安な方は2秒でも構いませんが、モチベーションを保つために出来る限り短い時間で1周終わらせることが大切です。
3〜4周ほどすれば、日本語を隠した状態でも意味が言える単語がいくつか出てきます。これは当たり前に増えていくのですが、明らかに覚えたなと感じた単語は潔く消しちゃいます。
だいたい5周に1回ぐらいのペースで単語を消す作業をしましょう。もちろんですが単語が減れば減るほど1周する時間は短くなっていきます。
キクタン準1級は832個単語があります。1個1秒だと832秒、だいたい14分ぐらいです。1周回すのに14分しかかかりません。1個ずつ確実に覚えていって途中で挫折してしまうぐらいなら1秒でもザッと全ての単語に目を通す。これがすごく大切です。
正しく発音して意味を声に出して言う
正しく発音して意味を声に出して言う。これを1秒で行います。正しい発音は絶対に行ってください。正しく発音することはリスニング時にも効果を発揮します。
正しい音で発音を知っていれば英語を聞いているときにその単語に気付けるようになります。逆にローマ字読みで覚えたりアクセントの位置を気にせずに覚えたりすると、耳で聞いたときに全く気付くことができません。
また「正しく発音して意味を声に出して言う」を繰り返していると、だいたい4日目とか5日目ぐらいから仕事中などにその音が頭に浮かんでくるときがあります。音自体が頭に残っている状態ですね。このときに意味が分からなくても大丈夫。そのときにパパっとスマホで意味を調べて「あ、そうだそうだ」と思えれば完璧。インパクト大なので記憶への定着は間近です。
目で単語と意味を追っていくだけではインパクトが弱すぎます。実際僕はすべて声に出して行いました。声が出して練習できない方もいらっしゃると思いますが、小声でも良いので必ず「正しく発音して意味を言う」を繰り返し行ってください。
1日何周回せばいいの?
僕は基本的に1日1周でした。英検の日が間近になって少し焦って1日2周回しにしましたが、1日1周回しでも十分記憶に残すことができました。
ただ気を付けたいのが周回ごとの間隔。つまり、
1周回す→1週間何もせず→1周回す
みたいな回し方では何もしてない期間にどんどん記憶が薄まってしまうので間隔は短くすることが重要です。僕の場合は1日1周を毎日行いました。
英検準1級での成果
実際の成果をお伝えします。英検準1級の語句空所補充問題は全部で25問あり、単語帳を回す前、中間、回し終わった後の正解数が以下です。
英検2級合格直後:7~8問/25問
キクタン準1級完了時:16~17問/25問
パス単準1級完了、英検本番:21問/25問
最終的に正解率84%まで持っていくことができました。準1級の問題を見て絶望してたころのことを考えるとよくここまで成長できたなと。
英検のために単語を勉強しましたが、英検が終わったらはい終わりではありません。むしろ英検が終わった後でこそ「あー単語頑張って良かった」と感じることが多くなると思います。
気になる英文記事があったので朝の準備前にサーッと読んでみたのですが、意味が分かる単語が増えててビックリ。
— Yasuo (@yasuoicon) June 13, 2019
あ、これキクタン載ってたな。あ、これパス単にあったな、みたいな。
単語数を増やすってやっぱり大事なんだと。英検無かったら一生やってないと思うのですごくいい経験になりました。
最後に
単語の覚え方って人それぞれあるので、今回のやり方が必ずしも正解ではありませんが、単語帳を一度も終わらせたことがない、どうやって覚えればいいか分からない、という人にとっては手っ取り早く効果が出る方法だと思います。是非お試しください。