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法教育セミナー⑤~ビジネススクール開校の意味~

私の地元である道東・中標津町には大学がなく、若者が専門性を身に着けようとすると、どうしても外に出て行ってしまう。この状況をなんとかできないかと考えて、「ビジネススクール」を開校する運びとなりました。

たしかに、
大学は、重要な意味を持ち、そこで展開される種々の講義は、正解がない世界で生きていくうえで必要なリベラルアーツを培う機会なのです。

しかし、あるあるですが、
大学で「法律」を勉強しようとすると、難解なコトバが多く、すぐ迷子になってしまいます。法律は、どうも、外国語のようで、とっつきにくく、わかりにくい。また、大学の講義のように、難しい概念を一つ一つ整理していくのは、どうしても時間がかかりますし、講義を受けようとする、社会人は基本的に忙しい。

そこで、
いわゆる“高尚”な大学のお勉強とはいったん、離れて、
●「明日、使える」
●「明日、人に話したくなる」
●「明日、自分の成長を実感できる」
超実践的な方法を教えることを念頭に、授業を展開していこうと、講師陣で授業内容を考えているところです。

なお、入り口は広く、「社会人としてみんなが知っていて損はない」「知らなきゃ損」「役にしか立たない話」をメインにしたいと考えていますので、難しい法律の基礎内容には、最初は踏み込みませんが、最終的には(数年をかけて?)、いつの間にか、受講者が、自然と、社会の仕組みがわかり、リーガルマインド(=法的な思考方法)、リベラルアーツ(=自分の頭で考え、行動するチカラ、生き抜くチカラ)と言われるものを培えるような、そんな講義を目指します。都会のビジネススクールでは、到底真似できないようなものを、この地方で実現していくことが私の目標です。

この町にも、
年齢を問わず、「学び(直し)たい」という人がいます。地方でもこういう活動がどんどん出てくればいいなと思います。都会に出て行かずとも、道東でもできる、まずは小さな一歩かもしれませんが、一つ一つ、進めていきたい。

ゆくゆくは、
「なかしべつ大学」(略称:N大)のような名前で、大学を創れないかと妄想しています。N大があることで、高卒後にN大に行くという選択肢が生まれ、N大でリベラルアーツを手に入れることができる。この地域で大学まで学び育ったからこそ、この地域を盛り上げようという若者が多くなる。そして、そんな若者が、面白いことを考え、「都会ではできない、自然豊かなこの地域じゃなきゃできない、魅力的なローカルの価値」を全世界に向け発信する。そんな循環の起点となる若者の居場所を、創り上げていきたいと考えています。

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