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ビーチバレーボールでオリンピックにはどうやったら行けるんですか?

涼しくなってきたと思ったら急に真夏のような気温に少々やられてしまいました。
残暑厳しいのでお身体ご自愛ください。
ビーチバレーボール研究所の仲矢です。

天候の流れから、「ビーチバレーボールは雨降ったらどうするんですか?」とよくご質問いただくことがあります。

ビーチバレーボールは基本的に雨が降ったぐらいでは試合が中止されることはありませんとお答えしています。
今日のように気温が高いから中止もありません。(他のスポーツでもあまりないのかな。)
暑い時はタイムアウト以外でも給水ができるような措置はしてくれますが、試合はやります。

雷が鳴っている時、風速16m以上(ルールに記載されていたはず。間違っていたらフォローしてください。)になった場合は試合中断、中止の判断がされます。

少々のことでは試合が中止の判断になることはない本当にタフな競技です。

ビーチバレーボールといえば夏!というイメージがあるかもしれませんが(実際僕もそう思っていた)、真夏にやる競技じゃないと思うようになりました。笑

観戦・応援するファンの方も超大変だと思うので。
個人的には春、秋のビーチバレーボールが身体も動くし暑過ぎてへばることもないし観戦するにも個人的にはお勧めです!

さて今日は、ビーチバレーボールでオリンピックに出場するにはどうしたらいいのってことを共有できたらと思います。
そこに、世界と日本を比較して僕自身が現場で見てきたことをプラスで共有できたらと思っています。

まずいきなりシビアなところを見ていきたいと思います。

東京オリンピックには男女1チームずつ参加することが出来ました。

オリンピックのビーチバレーボール競技は世界から24チーム参加することができます。各国最大2チーム参加可能です。少ないですよね。

なのでどれだけ力があっても3チーム目はオリンピックには参加できません。

ちなみに今回のオリンピックに日本は開催国枠で出場しています。

開催国枠決定戦で優勝したチームがオリンピックへの出場権を獲得することができたので、国内でナンバー1になれば出場できたのです。

ここでビーチバレーボールでオリンピックに出場するためにの条件を簡単に見ていきましょう。

各国最大2チームで24チーム参加するその内訳ですが

オリンピックランキング上位15チーム

世界選手権優勝 1チーム

オリンピック・クオリフィケーショントーナメント(OQT) 上位2チーム

コンチネンタルカップ(大陸予選枠・ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、南米)優勝 5チーム

開催国枠 1チーム

以上の合計24チームです。

オリンピックが自国開催でなかった場合どうなるかというと、オリンピックランキングで15位以内に入るか、OQTで決勝まで行くか、コンチネンタルカップで日本の場合はアジアで優勝しなければいけません。

世界とアジア、日本のビーチバレーボールのレベルを比較した時に、日本<アジア<世界となると思っています。

何が言いたいかというと、今回日本から男女ともにオリンピックに出場できたけど次回のフランス・パリオリンピックの時には最低でもアジアでナンバー1にならないとオリンピックには出場することができないということです。

今回の東京オリンピックに向けて日本として世界で勝てる選手を強化・育成するための具体的な取り組みをして成功例・失敗例、それらの経験値、ノウハウがちゃんと蓄積されているかどうかが大事だと思っています。

現場にはあるのかなと思っています。
それがこの先確実に実を結ぶかどうかはこれからの取り組みですね。頑張ります。

この話を聞いて「じゃあパリオリンピックに日本が出場するの大変」だと感じた方もいらっしゃると思います。

実際大変です。簡単ではありません。

が、不可能ではありません。

というのもロンドンオリンピック時のコンチネンタルカップで男子チームが優勝してロンドンオリンピックに出場した経験があることと、東京オリンピックのコンチネンタルカップでは女子チームが決勝まで進んでいます。

ます女子です。
決勝では中国に敗れてしまいましが、女子チームはコンチネンタルカップで決勝まで進んだことが初だったので3年後に向けて明るい情報だと思います。

今回よかったから次回もよいなんて確証はありませんが、現時点でそのレベルで戦えることが選手の自信にもつながったと思います。

慌てる必要はないですが、のんびりしている暇もないので、コロナ禍で国際大会に出ていくことが困難なケースもありますが着実に強化・育成に取り組んでいく必要があると思います。

次に男子です。
男子チームはフェーズ2でオーストラリアに敗れてしまい、ファイナルフェーズに進むことができませんでした。

コンチネンタルカップはフェーズ1、フェーズ2、ファイナルフェーズと分かれていて、各フェーズを各国2チーム同士で戦い、ファイナルフェーズで優勝したチームがオリンピック出場権を獲得します。

フェーズ2で敗れてしまったオーストラリアがファイナルフェーズでもいいパフォーマンスを発揮して優勝しました。

オーストラリアには合宿に行かせてもらうこともあり、よく知っているチームで、ここ数年で見た中では2チームとも最高のパフォーマンスだったと思います。

現時点では男子の方がアジアや世界で勝ち上がることが大変だと感じています。

ファイナルフェーズに進むことができませんでしたが、リオオリンピックのコンチネンタルカップで敗れたカザフスタンには勝つことができました。

このカザフスタン戦を経験した選手はおそらくパリオリンピックまで残ると思うので、その時にならないと分かりませんが、今回の経験を活かして日本チームに力を貸してもらえたらと思います。

少々長くまとまりない文章になってしまいました。

オリンピックに出場するためにはどういった道のりなのか、現場で感じたことを少し交えながら書いてみました。少しでも伝わっていたら幸いです。

第3回ビーチバレーボール研究所これにて終了です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。



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