現役マーケティングコンサルタントのつぶやき_前売りの法則
商品を渡す前に代金をいただく「前売り」を検討しましょう。
商品を得るには、その対価としてお金を支払います。
つまり、その場で商品とお金を引き換えにするわけです。
商品を売れば、お金が入ってくる。
これは常識ですが、今のビジネスでは、この常識だけでは不十分です。
それは何か?
その答えは「前売り」です。
つまり、商品を渡していないのに、先にお金だけをいただくのです。
勘違いしてはいけないのですが、前売りはクレジットカード払いではありません。顧客側から見ると、クレジットカード払いは、事実上、後払いですが、カード会社が立て替えているだけで、前売りではないのです。
それでは、前払いとは具体的にどういうものか?
例えば、回数券です。
私はサウナに毎週末、通っていますが、その度に入場券を買っていません。
5回綴りの回数券を事前に買って、それを使っています。
つまり、5回分のお金を(少し値引きされて)先に払っているのです。
実は数年前に、私は大怪我をして1ヶ月ほどお風呂に入ることができませんでした。
その時に買っていた回数券を使うことができず、期限が過ぎてしまいました。
サウナ側から見れば、サービスを提供していないのに、収入だけを先に得られたのです。
大儲けです。
ディズニーやUSJの年パスも同じ理屈ですね。
また、別の例をお話しします。
私のコンサル先の通販会社では、年間コースというものを販売しています。
定期コースが別にあります。
定期コースは、毎月、続けて購入することを前提に商品を通常価格より、少し安くして提供しています。
年間コースは、1年間分を前払いしていただきます。
その代わり、定期コースよりさらに安くしています。
だから、続けて買うつもりなら、一番お得ですね。
という理屈です。
この年間コースは、10万円以上する高価格になります。
それでも、ある一定数は売れます。
そして、在庫管理も容易になり、リスク軽減になります。
しかも、最初に大きなお金が入ってくるので、将来に備えた投資もできます。
あなたの会社でも前売りの法則が使えないか?を検討するべきです。
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