現役マーケティングコンサルタントのつぶやき_長くビジネスを継続したいなら
顧客との長い付き合いをするためには・・・
私がコンサルティングしているある通販会社でのことです。
そちらの会社のメインの商品は、継続定期購入の商品です。
毎月、1ヶ月分の商品を届けています。
顧客の中には、何年も継続している超ロイヤルカスタマーもいます
継続定期購入商品の最大の問題は、継続率を高めることです。
なので、多くの通販会社は最初の1回目を大幅に値引きする代わりに 3回以上の継続などを約束させています。
これが業界の常識になり、顧客とのトラブルも多くなったので、改正特定商取引法で厳しい制限をつけられるようになりました。
私のよく知っているコールセンターのオペレーターに聞いたところ、継続の縛りがあるのに、「辞めたい」という顧客が電話して来た場合、「絶対に受け付けない。」とのことです。
私にコンサルティングしている通販会社も「他社がうまくいっているようだから、テストで3回縛りをしてみよう。」となりました。
これに関しての私の意見は、こうです。
「短期的には効果があると思える。しかし、顧客からの信頼を構築できない可能性が大きいので、長い目で見た場合、すべきではない。」です。
そして実際にその方法をしたところ、顧客と3回は継続することを約束していても、3回以内に、「辞めたい」という顧客の割合は、その前(3回縛り施策前)とほぼ同じ人数でした。
ここで、先ほどのオペレーターのように「絶対に受け付けしない。」とすれば、3回は継続するので、利益は確保できます。
しかしながら、その顧客はロイヤルカスタマーにはなりません。
返って、会社への不信感、不満が募ります。
そして、SNSが発展している現在では、その会社へのネガティブな書き込みが、一気に広がる可能性があります。
そうなると、せっかくブランディングを高めようとしているのに、逆方向に流れてしまいます。
しかも、一旦、ついてしまったネガティブな評価を払拭するのは、並大抵なことではありません。
つまり、長くビジネスを継続したいなら、または、発展させたいなら、顧客との関係性を重視する施策をメインにすべきなのです。
CRMを中小企業にも無理なく、導入、運用でき、かつ効果的な「関係性マーケティングDX」のコンサルティングをしています。
(現在、関係性マーケティングは関係性マーケティングDXとして中小企業のデジタルトランスフォーメンションの推進を後押ししています。)
詳しくは下記まで。
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