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「ミケグラのカメラと写真の話 Vol.4」

自分の好きなスタイルで撮る、楽しく撮る

私が写真を撮り始めた7、8年くらい前ですか、 写真好きの女の子を中心に流行り始めた写真のスタイルがありました。 明るいレンズで絞りを開放気味で撮ったハイキー(露出オーバー)なフォト、いわゆる「ゆるふわ」と呼ばれるスタイルの写真です。
ざっくり言うと、彩度が低い、全体的に白っぽいあるいは少しブルーのフィルターがかかったような、ふわっとした写真のイメージ(ざっくりしすぎw)。

「カメラ日和」や「Loveカメラ」といった人気の写真誌の誌面で、ハイキーな写真の撮り方などが載っていて、ワタシも意識してほぼ開放で撮っていた時期がありました。ごく短期間でしたが(^^)。

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余談ですが、当時素敵な写真を撮るカメラ女子に人気のフィルムカメラがありました。オリンパスPEN F、ポラロイドSX70、コンタックスAriaの3種類です(他にもあるんですが)。ワタシが勝手に「カメラ女子三種の神器」と呼んでいたカメラです笑。レンズ描写がやわらかくて、フィルムによってはふわっとした写真がきれいに撮れるカメラです。

あ、この人の撮る写真いいな、と思って写真に付いたタグを見るとかなりの確率でこのカメラ達の名前が...笑。それほど大人気で、ゆえに価格が高騰、ワタシは結局ひとつも手にすることができませんでした笑

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当時せっせと投稿していた写真のSNSで、この新しいスタイルの写真はとかくやり玉に挙げられてました(SNS内の一部のコミュで、ですが)。なんでもかんでも開放で撮るんとちゃうでしかし、とか、なんでみんなカメラがいっしょやね~ん、とか。どこの世界にもひとこと余計なことを言いたい方はおられるようです笑

(※ 文中の表現で日本の一地域の方言が使用されていますが、表現上のことでワタシに他意はありません...ご理解ください笑)

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最初は異端でも、そのうちスタンダードになるかも知れない

今では「ゆるふわ」なハイキーフォトはひとつのスタイルとして定着しています。Tumblr.などでもゆるふわ写真は安定して人気があってよくリブログ(いいな、と思った投稿を自分のブログに表示してシェアすること)されています。特に海外の女の子に人気があって、「Kawaii」や「cute」というキーワードとともにゆるふわな写真ばっかり集めたTumblr.をよく見かけます。

日本のカルチャー「カワイイ」から生まれた独特の写真スタイルとも言える、ゆるふわなハイキーフォトは、やはり欧米の女の子よりも日本や台湾などアジアの女の子が撮る写真のほうが、いい雰囲気が出ていると思います。

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イレギュラーなスタイルでも、それがそのうちスタンダードになるかもしれない。今ある写真撮影の技術や学問上の常識だって、乱暴な言い方が許されるなら、それは工業製品としてカメラが作られてからできたほんの100ン十年くらいの常識です。

必要なのは撮るときのマナーとモラルだけ。技術や知識はあとからでもついてくるので現行の常識にとらわれないで、ゆるふわに限らず、楽しい、好きと感じたそのスタイルで撮りましょう。

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スマホでゆるふわっぽく撮る

スマホのカメラで撮るなら、あとからアプリで仕上げることが簡単にできますね。素材としての写真を撮る時の簡単なコツは、「影ができにくくなるように、逆光で撮らず順光で撮る」「露出オーバー気味に撮る(できるだけ明るく撮る)」ことくらいでしょうか。晴天の日よりもうす曇りの日のほうが影ができにくくていいかもしれません。

LINEのカメラアプリFoodieを使っている方なら、例えばフィルターの「SW2」あたりを調整してあげればらしくなりそうです(上の写真がそうです。もっと明るく色を飛ばしてもいいかも...笑)。

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ちなみにワタシのここ数年のお気に入りは、コントラスト強めの色味もしっかりのフードフォトです...食べ物ばっかり笑

好みのスタイルは時とともに変わってくるものですね。その時好きなスタイルで楽しく撮りましょう♪

ではでは。