おせち料理とお雑煮の思い出
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おせち料理の話
子供(小学生)の頃は、年末のお正月に向けての気ぜわしい雰囲気が好きでした。近所の商店街に何度もおつかいで往復しては、正月用品(おせちの材料とか、鏡餅、しめ飾りとか)を買ってきたり、婆ちゃんやおかんが次々と仕上げていく料理を眺めては盛り付けの手伝いをしたり。
そういえば、商店街の八百屋、魚屋のおっちゃんのだみ声の呼び込みとか、今は近所では聞けないですからね、懐かしい(^^)。
婆ちゃんが亡くなって、最近はおかんも体が弱ってきておせちを作らなくなってからは、うちの分までおとんが注文してくれる「ホテルや料亭のおせち料理」に変わりました。
プロが作る料理なので、間違いなく美味しい、そう、上品で見た目もきれいで美味しいんですが、そう思えば思うほど、実家の婆ちゃんやおかん、嫁Yのお母さんが作るおせち料理が懐かしく思えてきます。
ブリの照り焼きに、ごまめ、煮しめ、なますに海老の炊いたん、毬麩、苦くてキライだったクワイetc...
嫁Yのお母さんもせっせとおせち料理を作ってくださる人だったんですが、数年前に亡くなられてからは、おせち料理は作られなくなりました。嫁Yは年末まで、時には年始も仕事があるのでおせち料理を作る時間がそもそも作れないんですね。
年始だからといって家族全員が集まることも少なくなってきました。これからもっと少なくなるでしょう。仕方ないとは思いつつ、でも今年noteでたくさんの愛情のこもった手作りのおせち料理の数々を拝見していて、年始くらいは、いや年始だからこそやっぱり家族の集まる時間を少しでも作って、手作りのおせち料理を囲みたいな、ってあらためて思いました。
お雑煮の話
うちの実家では、元旦に男が早起きをしてお雑煮を作るのが決まりでした。朝一番にその年最初の水を汲んで(昔は井戸水で、これを「若水」と呼んでました)、その水を使って言葉を交わさずにお雑煮を作ります。
実家のお雑煮は関西らしく、白みそに焼かない丸もち、そのほかの具は里芋に金時人参、大根。菊菜だったか三つ葉だったか緑も入ってたかな。肉は入りません。なぜか白みそは子どもにあまり人気がないようで、いつまでもお雑煮が残っていた記憶があります笑
白みそが子供にもうひとつウケがよくないので、ワタシが作るお雑煮はすましに焼きもちを入れるお雑煮に変わりました。でも白みそのお雑煮も時々ふっと食べたくなる時があります。ちょっと苦手だと思っていても、やっぱり「懐かしい家庭の味」なんですよね。
はやくも来年の話ですが
おとんもおかんも高齢になってきました。聞いておける間に、おせち料理とお雑煮の味付けをあらためて覚ておきたいなと思いました。次の正月には(気が早いww)なんとか数品でも手作りおせち料理を作りたい。できれば娘にも受け継いでほしいですからね。いや、その前にまったく料理を作れない娘ふたりをどうにかせねば、ですが...笑
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今年は、少し丁寧にエッセイ(のようなもの)も書いていきたいと思っています。昭和生まれっぽく昔を振り返ったり、みたいなものが多くなるかと思いますが、一定のペースで書いていけるように、その前に自分が楽しんで書くこと、を目指します。出来上がったエッセイはマガジン「ハイイロネコのツブヤキ」に収めていきますので、よろしくお願いします(^^)。