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みんなにおすすめ教えます 心にずっと残っている映画をひとつ

hoshichikaさんのバースデー企画「みんなにおすすめ教えます」に寄せたnoteです。

hoshichikaさん、遅くなりましたがお誕生日おめでとうございます~♪どうか、よき1年をお過ごしください(^^)

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さて今回は、私の心にずっと残っている映画をひとつ紹介させていただきます。好きな映画はたくさんありますが、1本だけ選べと言われたら間違いなくこの映画を、それくらい好きな作品です。

ちなみに中学生の頃(だったかな?)に観たこの作品は、ワタシが映画を観て泣いた初めての作品、というごく個人的に特別な作品でもあります笑。

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『クレイマー、クレイマー』 Kramer vs. Kramer

あまりにベタすぎるかも知れませんが笑、ワタシのイチオシ映画です。
ネタバレしない程度に簡単なあらすじを...
タイトルの「vs.」が示す通りこの作品はクレイマー氏とクレイマー夫人の戦い、つまり「離婚裁判」をあらわしています。同時に、クレイマーパパとクレイマーJr.がぶつかり合いながらも向き合っていく親子の物語でもあります。

仕事一辺倒のテッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)は、妻ジョアンナ・クレイマー(メリル・ストリープ)の家出をきっかけに、なれない子育てに奮闘します。最初はぎくしゃくしていたテッドとビリー(ジャスティン・ヘイリー)の親子ですが、とあることをきっかけに、テッドはビリーの抱える深い悲しみに触れます。そこからテッドは「仕事が生きがい」から「ビリーが生きがい」に変わっていくんですね。

当時のアメリカでは女性の独立、自立がさかんに叫ばれていた時代だったようで、その裏では孤立していく子供や、家庭の崩壊などが社会問題となりました。そんな当時のアメリカの世相を反映した作品です。

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■ ベストシーンは「フレンチトースト」 ■

手際よくふたりのコンビネーションで作る、パパと息子が二人で暮らす最後の日の朝の、フレンチトーストを作るシーンです。
このごく短い場面に、ふたりの1年半の生活すべてが凝縮されています。何度見ても目からしょっぱい水が流れ落ちます

このフレンチトーストの場面と、離婚裁判の法廷で劣勢に立たされながらもテッドが必死で戦うシーンが、強く印象に残っています
...観るたびに絶対泣きます...あーダメだ、これ書きながら泣いてるよ( ノД`)シクシク…。

まだ観ていないという方はぜひ本編で...

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■ 作品全体の「色」が優しい ■

写真を撮るのが好きなこともあって、映画やミュージックビデオ全体の印象を決めている「色」とか「彩度」みたいなのがすごく気になるんですが、この作品は全体を通して、少しくすんだ感じのおだやかな「色」なんですね。特にラスト近くの落ち葉がいっぱいの並木道のシーン、空気の「色と温度」が、すごく暖かくて好きです。

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■ テーマ曲がハマり過ぎ、選んだヤツ出てこい ■

テーマ曲は、ヴィヴァルディの『マンドリン協奏曲・ハ長調.第一楽章』です。ぴったりと作品にはまったこの曲を選んだ人出てこい、褒めてやる~♪

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ということで、私のおすすめ映画をひとつ紹介させていただきました。「離婚裁判」という重いテーマの映画ではありますが、もうひとつのメインテーマ「親子の関わり」が、より印象に残る映画です。ぜひたくさんの方に、秋の夜長に観ていただきたいなと思います。

ではでは~♪