童話「ヤスノリンコと3人のレプラホーン」

画像1 ある国のある町に、ヤスノリンコ・ニャンコスキーという男がいました。彼の家にはレプラホーンという3人の小さな妖精達も住みついていました。レプラホーン達は夜の間にヤスノリンコのムレムレの靴をきれいにしてくれたりするのですが、調子のいい時は、たまにカメラの掃除もしてくれたりしました。そして調子のよさがMAXの時は、フィルムを取り出してカメラの中を水洗いして、レンズをたわしで磨くというハードボイルド的かつバイオレンス的な掃除をしたりすることもありました。
画像2 朝になり、フィルムが取り出されて水洗いされたカメラを見たヤスノリンコは「うおん、うおん」と声を上げて泣き出しました。それを見たレプラホーン達は「泣くほどうれしいんだね」「うれしいんだよ」「そうさ、うれしいのさ」といって、りんごのクッションの上で日向ぼっこをしました。「僕たち、いいことしたね」「いいことしたよ」「そうさ、いいことしたのさ」と自分たちのことをほめ合いました。めでたしめでたし。