童話「ヤスノリンコと3人のレプラホーン」 17 やすす@難波の民☑️ 2016年4月12日 07:18 ある国のある町に、ヤスノリンコ・ニャンコスキーという男がいました。彼の家にはレプラホーンという3人の小さな妖精達も住みついていました。レプラホーン達は夜の間にヤスノリンコのムレムレの靴をきれいにしてくれたりするのですが、調子のいい時は、たまにカメラの掃除もしてくれたりしました。そして調子のよさがMAXの時は、フィルムを取り出してカメラの中を水洗いして、レンズをたわしで磨くというハードボイルド的かつバイオレンス的な掃除をしたりすることもありました。 朝になり、フィルムが取り出されて水洗いされたカメラを見たヤスノリンコは「うおん、うおん」と声を上げて泣き出しました。それを見たレプラホーン達は「泣くほどうれしいんだね」「うれしいんだよ」「そうさ、うれしいのさ」といって、りんごのクッションの上で日向ぼっこをしました。「僕たち、いいことしたね」「いいことしたよ」「そうさ、いいことしたのさ」と自分たちのことをほめ合いました。めでたしめでたし。 #写真 #物語 #フィルム写真 #童話 #ポラロイド #針穴写真 #文科省非推薦 #非課題図書 #全フォトグラファが泣いた 17