私とピアノの30年:③色々と必死な中学生編(中編)
書いていたらめちゃくちゃ長くなったので、3部作にすることにしました。
前編ではグランドピアノも購入、町のあちこちに協力・ケアしてもらって受験対策の環境も無事に整い、憧れのお兄ちゃんとも仲良くなれて…
勉強・部活・レッスン・練習…と忙しくも楽しい日々を送っていました。
音楽高校に行きたい!という気持ちも高まるなか、災難が次々と降りかかります…
不純な志望動機ランキング
お兄ちゃんから音楽科がどんなところか、授業はどんなことをするのか…といろいろ話を聞いていたら、志望動機がどんどん増える一方。
私の志望動機ランキングをここで公開したいと思います。
第5位:副科で声楽、選択副科で合唱 or オーケストラが選べる!
声楽も学べるのね!選択はもちろんオーケストラでしょ!
ピアノも歌も楽器もできるなんて最高!
第4位:音楽棟は冷暖房完備!グランドピアノがたくさんある!
学校でも思う存分グランドピアノで練習できるなんて最高!
冷暖房完備だなんて素敵すぎる!
第3位:部活は基本免除!入りたい人だけどうぞ
いや、入る必要ないでしょ!全然入りたくないよ!最高!
第2位:制服は冬はブレザー、夏はセーラー!
一度で2度美味しい!!しかも制服可愛い!最高!
第1位:理数系教科が2年からなくなって専門教科が増える
数学やらなくていい!好きな教科しか残らない!最高!!!!!
もう行かない理由はどこにもありません。私のためにある高校と言っても過言ではない。(違)
担任が止めるのも聞かず、滑り止めも受けずに一択絞り込み。
音楽高校受験を控えたお子さんがいるお母さん・お父さんがこれを読んでいたらビックリですね。
こんな不純な理由+音楽だけをやっていたい気持ちだけで受験する子もいるんですw
練習にも更に精が出る。
ソルフェージュも簡単なものなら難なくできるようになってきたし、悲愴も1年近くかけてだいぶ仕上がってきた…!
体育の授業で指を骨折する
そんなウキウキワクワクの中2の冬。最初の災難がやってきます。
体育の授業でバスケをしていた時のこと。運動音痴なのに、ついテンションが上がってクラスのみんなで全力でプレイ。
私「はーい!パスパスーーー!!!!!」
パスで回ってきたボールを取ろうとしたら、うまく取れず。
左手中指にボールがバーンっ…!
ちょっと痛いくらいで済んだのでそのまま続行。授業が終わってから念の為に保健室で湿布を貼ってもらって一安心。
の、はずが…
どんどん腫れる…どんどん痛みが強くなる…そして内出血してる…
これはやらかした。きっと突き指だわ。念の為に病院に行っておこう!
と、放課後にすぐに整形外科へ直行してレントゲン。
中指の第2関節の骨がペリッといっており、2枚になっている様がハッキリ写し出されていました。
全治1〜2ヶ月の剥離骨折\(^o^)/クソオワタ
予想を遥かに超えた大惨事に脳みそフル回転。
やっば…これ絶対先生とかお兄ちゃんに怒られる…
来月卒業式で3曲伴奏、再来月は発表会…代打の伴奏者はいないし、発表会の曲は1ヶ月くらい仕上げに使いたい…
1〜2ヶ月なんて絶対に待てない…
よし…ッッ!
先生!私、ピアノやっていて、来年音楽科を受験するんです!
来月、卒業式で伴奏しないといけなくて、再来月は発表会があるんです!
2週間で治りませんか?
なんとも無理なお願い。
幸運なことに、担当してくれた院長がピアニストを目指していた過去を持つ人だったので、2週間で治す方法を一緒に考えてくれました。
その条件が、
①1週間は絶対にギプスで固定。動く他の指でもピアノを弾かないこと
②ギプスが外れたら、毎日リハビリに来ること
③リハビリ以外ではギプスが外れてもテーピングで固定してピアノ弾いちゃダメ
の3つ。
ありがたいことに、本当にこの条件をしっかり守って、2週間でほぼ完治。
生活にもピアノにも支障なく、練習を再開。
ストレス過多で強制入院。先生と攻防戦になる。
両手でピアノが弾けないのがこんなに苦しいなんて…
ピアノが弾けることがこんなに幸せだなんて…
やっぱり私はピアニストになるために生まれてきたんだぁーーーっ!
と、アホなこと言えるほどに指は回復して、ゴリゴリの練習を再開。
一難去ってまた一難とはまさにこのこと…という災難がまたひとつすぐ後ろに来ていることも気づかず。
なんか最近気持ち悪いし、食欲ないなぁ…と思っていたら、突然夜中に高熱&嘔吐&下痢のフルボッコ。
かかりつけの総合病院の夜間救急へ。偶然当直だった友人パパ。
診察するなり
うん、急性胃腸炎!また入院だね!
/(^o^)\クソオワタ\(^o^)/クソオワタ
カーンッ!!(コングの音)
私「待って!入院だけは無理!」
友人パパ「そんなこと言わないで、いつもみたいに個室にしてあげるから〜」
私「そういうことじゃなくて!私、来年音楽科受験するの!来月卒業式で〜〜(中略)こないだ指治ったばっかりだから練習できないと困るのぉぉぉー!家に帰してぇぇぇー!」
友人パパ「うーん、でも入院しなきゃいけない状況なの自分でもう分かるでしょ〜?」
私「うん!分かる!これはヤバい!ヤバいから学校行かないし点滴しに来いっていうなら来るからぁ〜!薬もちゃんと飲むからぁ〜!練習だけはさせてぇぇ!家に帰してぇぇ!」
友人パパ「うん、ダメ!看護師さーん!点滴ー!あと車椅子持ってきてー!」
惨敗。
暴れて逃げようとしても大人の力には勝てず、看護師さん3人に抑えつけられて点滴をされ、車椅子に乗せられて病室へ…
次の日、点滴のおかげで嘔吐も止まり、熱も下がり。
幼少期から主治医を担当してくれている先生が回診に。
カーンッ!Round2!!
私「熱下がったから退院していい?」
先生「昨日暴れたんだって?もう何回も入院してるのに珍しいね」
私「だって入院してるヒマないもん」
先生「うーん、ご飯食べれるようになるまで退院できないけどね」
私「でも来月の卒業式で(以下略)」
先生「このテーブルに紙鍵盤置いて練習しなよ」
私「いや、幅全然足りないしw じゃぁさ、あそこ(談話室)にあるピアノ弾いていい?」
先生「体力使うからダメ!それに骨折治ったばかりならなおさら無理しちゃダメ!」
しっかりと10日間入院。
骨折→入院の災難続きに先生方やお兄ちゃんは当然、呆れ顔。
毎日のように「もう退院していい?」と聞き続けたけど、もちろんダメ。最後は諦めて病室に山のように楽譜を持ち込んで、ひたすら頭の中でイメトレ。
楽譜の山には地元の混声合唱団に入っている主治医の先生もドン引き。
後日談で知ったのですが、原因は受験対策で毎日学校→部活→練習 or レッスンで寝不足&プレッシャーで身体がボロボロになっていたとか。
自分では楽しくやっていたつもりだったのが、疲れていたんですねぇ。
無事に退院して卒業式と発表会に間に合い、いよいよ受験準備ラストスパートの中学3年生に。
今度こそ、中学生編最後の後編に続く!
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