「カケハシコーホー」の会に行ってきた
音楽漬けの3連休明け。
頭にまだ音符が散ってる状態で、楽しい会に行ってまいりました。
カケハシコーホーって?
ベンチャー企業の広報さんや広報なりたてさん、インターンで広報経験中!というメンバーで構成されてコミュニティです。
お酒とお料理を囲みながら悩みや課題を共有し合ったり、ゲストさんを囲んで質問攻めにしたり…ということをされているみたいです。
気になる方はTwitterのハッシュタグにもカケハシコーホーで投稿されているので、検索してみてくださいね!
我社は年上が多くて、私は下から4番目くらい。
大学生や若い子たちと一緒に食事をするのは久しぶりでちょっとドキドキ。
C Channel浜内さんを囲んだ質問会
ゲストはC Channelで広報をされている浜内久乃(はまうち ひさの)さん。
ユナイテッド、ZOZO、マイナビなどでマーケティング全般を担当。
C Channelに入社して、広報を経験して現在に至る。
先日、参加した、「戦略広報を目指す会」の発起人の一人です。
私と年齢が1つしか変わらないのに、みんなの質問にしっかりと親身に回答してくれました。
質問と回答をiPhoneに必死にメモしてきました!
※一部、私の中で解釈して質問や回答の内容を実際のお話と書き換えている部分や、なんとなくこうだったかも?とうろ覚えで書いている部分があります。
参加者の方でちょっと違うよー!という内容があれば、ぜひコメント欄に補足をお願いしますね♪
広報活動をする上で重視していることは?
会社が顧客に対してどう思って欲しいか?というのが普通だと思う。
だけど、自分がいつまで、その会社にいれるか分からない。
広報部門から異動する可能性もある。
「今後こうなりたい」よりも「今どうなりたいか?」を重視している。
これは、ちょっとハッとさせられた回答でした。
確かに、今後のことを考えた動きは必要だけど、自分がいるかどうか以外にも、会社のビジネスモデルなども変わる可能性もあります。
今、どう見られたいのか。は特にスタートアップには大事な視点だならと感じました。
情報発信で気をつけていることは?
C ChannelのようなSNSは流行り廃りがあるため、流行りっぽくしたくない。
現在は会社の露出だけではなく、メインであるクリッパー(動画投稿をしている人)のフォロワーやファンを増やすことを念頭においている。
今、自分がいるうちに会社に価値を返すこと、発信できることを意識してやっている。
クリッパーの方への経緯や愛をとっても感じました。
広報は記者やメディアと仲良くなるのが基本!ではありますが、それ以上にやっぱりサービスやそれを支えるメインの人たちへの「愛」なんだなぁー。
KPIや目標設定はどうしている?
スタートアップはフェーズやサービスが流動的。
広報は経営と直結しているから、様々な変化に合わせた作り替えが必要になる。
KPIや目標数値は設定していない。
各事業部にどう貢献していきたいかはチームで協議して設定する+結果がどうだったか。
露出の数ではなく、新しいアイデアや発想を増やしていく方に注力。
メディア露出に対する行動もするが、事業部と連携して企画・提案する行動量の方を重視。
貢献度は数字で追うのは難しいし、数字では出ないものもある。
予想外の貢献になる活動や副次効果もある。
うちもこの内容を共有して、設定するのやめませんか?と言いたい…!笑
と思ってしまいました。
確かに大企業でも半年~1年に1度は組織変更があるし、そしたらまた所属先の部門や担当する業務で毎回目標設定変わるんですよね。
ベンチャーやスタートアップでは、もっと流動的になるから、いっそのこと社員の評価とかのことも考えると、数字でガチガチに固めるよりは、活動ベースが良いのかも?と思ったり。
どんな情報を出すようにしている?
今、どれだけ結果を出せるかということを考えて、大きいインパクトを優先して動いている。各部門責任者に広報が貢献できることや広報にしてもらいたいことをヒアリングする。
社長とは1to1で毎週ミーティング、各部門長とも常にコミュニケーションを取る。
その上で、発信する情報を取捨選択。
ニュースになりそうでも出さないこともある。
インパクト重視!!
なるほど~と思いました。
新しいサービスや取り組みはすぐニュース!リリース!Facebook!と動いていましたが、取捨選択は大事ですね。
何度発信しても、インパクトがなかったら、そもそも見られないですし。
インナーブランディングの取り組み方を教えてほしい。
1人ずつと距離を縮めていくより、外で自社に関するhappyな情報が溢れていることを社員が良いと思えるような動きをする。
何かに取り上げられた、リリースが出たなども、共有するだけではなく、モチベーションが上がるような発表を。
ひとり広報の場合は外から中に発信する方が効率が良い。
取材があるとSlackで「○○部長のおかげで取材なう!」的なことを投稿している。
自分の上司の名前が出ると関係部門のメンバーは反応する。
後述にもありますが、社内ブログとか社内報などだけが、インナーブランディングの方法ではない!という新たな気付き。
本当に素敵な発想!!
確かにただリリース出ました~!だと、良かったね~お疲れ~!で終わっちゃいがちですもんね。
まず私は外にハッピーな情報が流れる活動を頑張らなきゃ。笑
Slackでの社内報を始めたが、回を追うごとに社員が読まなくなった…
自分で自分の投稿にいくつかスタンプをつけるようにしている。
発信が多くなると見なくなるが、スタンプがたくさんついている投稿は見てしまう。
TwitterでRTやいいねが多くついていると、自分もどちらかやってしまったり、そのツイートを開いてしまう心理と似ている。
noteを始めようと思っていたりもする、と質問者さんは仰っていましたが、それには浜内さんも同感されてました。
Slackは長文には向いていないので、外向け社内報としてnoteを始めるというのもアリ。
社外向け社内報、ベーシックさんとかもやってますもんね♪
発信する時にどこまでを気にしてどこまでが瞬発力か?
まだ会社は設立5年目。守りではなく攻めのフェーズ。
社員の誕生日に社長からカードを貰う文化があり、「業界で有名な広報になってね」と書かれていた。
業界の著名人や発信力のある人に自分を知ってもらったら、自分の発信は埋もれないので、個人のTwitterで自分のファン作りを徹底した。
思い切り尖った攻めはしないが、サービスの魅力を伝えれば炎上しない。
マナーは守りつつ、魅力を伝える。
会社のフェーズが変わっていくことによって、守るものも将来的には出てくる。
発信はバズをねらうのではなく、共感を得ることが重要。
気にするべきはマナー。発信は瞬発力。ということですね。
そして、「最後のバズを狙うのではなく、共感を得ること」というのは確かに…!と思いました。
最近はほぼツイ廃のようにTwitterで呟いたり色んな人に絡んだりしてますが、バズってる投稿は共感を集めてる内容が多い気がします。
社内の理解を得るには?
経営層や上司が会社やプロダクトに対して愛情がないことが分かると、メンバーはやれと言ってもやらないし、モチベーションも下がっていく。C Channelの社長、森川さんは立ち上げたサービスを自分ごと化しているところがすごい。
社員のためにも経営層には愛情を持ってもらうようにいつも1on1で強く言っている。
あとは大袈裟なくらい、メンバーのやったことをを褒めて承認欲求を満たす。
確かに、上司に対して社員が不安を感じたら会社の雰囲気も悪くなる…というのは私も何度も経験してきました。
そのくらい、経営層や上司のことをみんなしっかり見てるんですよね。
サービスを自分ごと化している森川社長、とても素敵だなぁと思いました!
広報活動とマーケティングの両方を求められたら、どっちを重要視したら良い?
まずはゴールが何かによる。
広報活動でのメディア露出がゴールに繋がらないなら、露出やプレスはやらない。
マーケに振り切って広報活動を停止させる、という思い切った選択もあるかも。
広報活動でプレスリリースは情報デザインの能力なので、プレスは読まれない前提で大きいトピックスを書く。
どうしたら見つかりやすいか、を考えた選択が必要。
NOと言えるのが広報だが、マーケ視点を持つことも大切。
実はこれは私がした質問。
両方求められて、両方初心者。
どちらも、簡単ではないし、手探りでやって会社に貢献できるか分からない。。。
といった状況で、どちらを重視していけば良いのかと思っての質問。
ゴールに合わせていっそのこと、どちらかを止めていい。
かなり気が楽になりました。
実際にどちからだけでも上手く回っている会社もあるって聞きますし。
お互いに学べて、仲良くなれる空間
今回、発起人の和地さんにお声がけいただいて、決して若手とは言えない年齢で参加しました。
結論として、お互いに学べて広報仲間もたくさんできました。
それぞれみんな悩んでることがある、その中でみんなが周りに上手く頼れる素敵な空間でした。
ベテラン広報さんでも学べることがあるかもしれない会だなぁ、と。
次の開催とゲストさんを楽しみにしたいと思います。