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Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8 とスナップと③


Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8 で夕暮れ散歩


冬の夕暮れ時にPentax M42 Super Takumar 55mm F1.8と夕暮れ散歩をしてみました。Super Takumarは現代のデジタルカメラで楽しめる定番中の定番なオールドレンズです。これと、マウントアダプターという規格の異なったレンズを装着させるためのアダプター(これも4,000円くらい)を使うことで、様々なフォーマットで楽しむ事が出来ます。
Super Takumarの良い点としては、

  1. 価格が安く、流通量も多いので入手が容易、失敗してもあきらめがつく価格。

  2. コーティングの関係から、フレアやゴーストを現代レンズに無い味として楽しむ事が出来る。

  3. 意外とボケる。比較的寄る事が出来る。

  4. 解像感もまあ問題無く(オールドレンズとしては)感じる。焦点距離(55mm)の関係からか、都市風景を撮影した時でも歪曲もそれほど気にならない。

  5. 色味がやはりオールドレンズ、周辺減光も雰囲気が出て良い。

以上、全て趣味撮影目線(もしくはレトロを前提とした作品撮りの場合)での感想です。仕事の撮影としては当然違う選択肢もあるわけですが、作品の幅を広げるためには一つあっても良いのではないでしょうか。


ヤフオクで約4,000円ほどで購入したSuper Takumar
夕方の光と影が良い雰囲気です
シアンがかった空がオールド感を感じさせます

まあ、オールドレンズと言っても、撮影や現像の仕方によっては現代風に撮影することも出来ます。また、現代のレンズでもレトロ調にすることは可能な訳で。
でも、Super Takumarの場合、レトロ調に現像した時に、簡単にフィルム感が出るんですよね。

特に、周辺減光はこのままで十分です。現代のレンズをレトロ調にする場合や主題を強調する場合、現像ソフトでビネット(周辺減光)をかけることがありますが(もしくは明瞭度やコントラストの調整)、このレンズの場合は、色調の調整だけで、他は不要な感じです。

Super Takumarの開放(F1.8)で撮影したら


開放(F1.8)での撮影には不安もありました。解像感に問題があるのではないかとか、フワフワしていて使い物にならないとか。
でも、実際使ってみるとそのような事はありませんでした。
なお、この日は全て開放で撮影していますので、ご参考までに。


開放で撮影しているので、多少暗くても平気
ボケ感も悪くはありません

思ったより日が早く落ちて、周りが暗くなってきました。そんな時にf1.8の明るさのレンズは心強く感じます。
同じSuper Takumarの50mm f1.4も持っています。夜ならばf1.4の方が良いかもしれませんが、ボケの質感などもあり、自分が使いやすいのはこちらの方。


ビルの前を忙しそうに歩く家族


夕暮れのSuper Takumar


目的地である市民会館に到着、ここのガラスは西側に面しているため、夕暮れには素敵な夕焼け色になります。
もうすでに、周りも薄暗いためSuper Takumarの開放(f1.8)での夕焼けの描写を見てみたいと思います。


Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8
LUMIX-DC S5 1/125 iso800

Lightroomで現像しています(ノイズリダクションはかけていません)ので、あまり参考にはならないかもしれませんが、自分的には特に何の問題もなく描写されているように感じます。
ISO800 、シャッタースピード250分の1 で手持ちで撮影できているのでまずまずでは無いでしょうか。
もはや、オールドレンズ感はありませんが、薄暮に使うレンズとしては概ね十分です。むしろ、暗いズームレンズよりはかなり使いやすいです。


ピントは手前から奥側の3分の2あたりに合わせています
マニュアルフォーカスで、ピント合わせも簡単
ガラス面に綺麗な夕焼けがリフレクションしています

あたりまえなのですが、オートフォーカスが効かず、マニュアルフォーカスとなりますが、暗がりでの変なオートフォーカスの迷いもなく、ピントの位置を自分で決める感があるので、意図した絵に仕上げ易いです。

あたりまえですが、ズームも効かないので、自分で前後して構図を決めますが、少し使っているとだんだんと慣れます。


自転車にピントを合わせています。綺麗な夕日ですが、
一部ガラスが赤く写っているのは車のブレーキランプ
でしょうか?
奥にかけて綺麗にボケが見られます

夕日の綺麗なリフレクションと手前の自転車から奥にかけ綺麗なボケが見られる写真が撮影出来ました。建物もそれほど大きく歪曲しているようには、感じられません(自分的には)。

おわりに

レトロな写りから、やや現代的な描写までこなせるPentax M42 Super Takumar 55mm F1.8。もっといいレンズは沢山あるとは思いますが、まずは標準域の単焦点を使いこなしてみるのも写真の勉強にいいと思います。
(なんといっても安いですし)

また、作図を意識して、その場所にフォーカスを合わせるのも写真らしく感じます。自分のカメラはオートフォーカスが弱いものが多いので、一枚一枚大切に作図を考え撮影するのは性に合っているのかもしれません。

オールドレンズやスナップ撮影について、ご質問などあれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
いずれ、自分なりのLightroomを使ったレトロ調のレタッチについて公開したいと思います。

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