2023年5月 U20W杯を終えたファンの勝手な感想④ボランチのこと
DH/CHは世代のアイコンかつ近い将来のA代表入りや欧州挑戦が確実視される松木と日本のペドリと呼べる山根がいる上、佐野もゲームメイク力が高い。V長崎として初の世代別代表の安部は左利きで
クリエイティブな面を発揮した。松木以外の左利きという意味でもフィジカル能力に長けた松木をセットプレーの受け手に参加させられ彼の選考はよかったといえそうだ。
一方でアタッカーの枠として選考していた佐野だが松木よりも仕上がりがよかったのは大会を通じて感じた。J2とはいえかなりの経験を高卒後に経験できており昇格争いという負荷のかかる試合を高卒1年目から経験できているというのは大きく、評価する声は多かった。
レアルBでプレーする中井は所属での立場を確保しきっておらずなのか招集されなかった。特徴的には佐野や山根にやや近しいが最強のスター軍団であるレアルトップの練習にも参加している。
彼が代表での国際大会でプレーするとなると注目度は上がっただろう。前述の通り国内組の国際経験値の少なさも鑑みるといてくれると中盤の厚みやいざという時の戦い方が違った可能性もある。(そもそもレアルはシニアカテゴリー以外での代表活動招集に積極的ではない。中井のチームメイトのウルグアイ人のアルヴァロ・ロドリゲスが参加できなかった事を鑑みると今回呼べなかったのはある意味妥当である)
日本でもプレーした名手、ピエールの息子のルシアン・リトバルスキー(03年・182cm)はブンデス2部のGフュルトで徐々に出番を得始めている為、可能性を考えてもプロで抜群の実績をあげている選手でなくても呼べる最後のタイミングの代表のU20(U23世代の五輪はプロ入りし数年だったものばかりで難しい) で呼ぶのは一案だったはずである。
その意味では選ばれた安部も含め、大迫塁、阿野、大関、藤原健、安田虎、日高光(神戸からレンタルしたスペイン4部で活躍)なども候補だったが他ポジションとの絡みを考えると福井もできる為、
後述の守備系に人数を割いたほうがよかったかもしれない。上記の3名が攻撃の選手であることを考えるとボール奪取能力、DF陣の前の防波堤になるようなタイプの選手が欲しかったのは明らかで構成面での反省点だろう。
今大会はリードしていた試合で保持率も高い試合ばかりだったが逆転負けを2試合した。より保持するためにも、決勝T以降に非保持の展開から脱却する為にも守備系の選手は1,2名選ぶべきだった
金沢の梶浦(04年・170cm・FC東京からレンタル)は開幕からJ2ではあるが主力活躍しており現時点ではこの世代のトップランナーである。梶浦以外にも鳥栖の楢原(168cm)やいわきの下田(178cm・鹿島からレンタル)などがいる。
勿論クラブ側の招集拒否にあう可能性もあるがそもそも成長すれば代表や欧州組となり各々クラブがゆかりのクラブとして評価を高めることができる。
A代表はちょっとの活躍ではそうならないが世代別であればそのハードルも下がる。仮に彼らを呼ぶのが厳しいのであれば一つ下の世代からサポートメンバーとして帯同した石渡ネルソンや大分の保田(早生まれなので、そもそもこの世代なのだが)、川崎の由井、東京Vの山本丈もっと言えばユトレヒトの下部組織の三角(06年・171cm)などを思い切って抜擢してもよかったはずだ。(仮にその起用がうまくいかなくても次大会の糧につながる)
実際の選考メンバー
松木玖生 03年/180cm FC東京
山根陸 03年/173cm マリノス
安部大晴 04年/172cm 長崎
福井太智 04年/172cm BミュンヘンII
仮想の変更後メンバー
松木玖生 03年/180cm FC東京
山根陸 03年/173cm マリノス
福井太智 04年/172cm BミュンヘンII
梶浦勇輝 04年/169cm 金沢*FC東京
考えられた他の候補
中井 03年・182cm・レアルカスティージャ
鈴木淳 03年・180cm・湘南
吉田温 03年・182cm・名古屋
遠山悠 03年・171cm・沼津
藤原健 03年・177cm・磐田
宇野 03年・176cm・町田
薬師田 03年・183cm・法政大
下田 04年・178cm・いわき*鹿島
島野怜 04年・182cm・明治大
楢原 04年・168cm・鳥栖
大迫塁 04年・177cm・セレッソ
保田 05年早・182cm・大分
碇 05年・187cm・大津
石渡 05年・183cm・セレッソ
山本丈 06年・186cm・東京VY
三角 06年・171cm・ユトレヒトu17