自分(達)の都合か、客の都合か
とあるハウスメーカーで家を買った(建てた)お客さんの話を聞いていて、嘆きたくなった。
「納期があるので、もう打合せの時間はないんですよ」
「いまならこの価格にしますので」
よく聞く、契約間際での常套手段。
ご主人は、もうここのハウスメーカーで買う(建てる)ことにしてるから、「まぁいっか」と思った。
でも、奥様は違った。
「まだ、間取りを詰め切れていない・・・。」
「本当は、もっと打合せしたい。」
でも、そのハウスメーカーは、それを許さなかった。
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客が偉いわけではない。
ましてや、売る側(建てる側)が偉いわけでも、強いわけでもない。
契約は、対等なのだ。
とある大工さん(妻の父のことだが)から重みのあるコトバを聴いた。
「建築は商売にしてはいけない」
このコトバは、僕にのしかかっている。
この仕事をしていてよく想う。
「建築は、(僕の)自己表現ではない。お客様が望むコトを具現化する仕事なのだ。」と。
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