メーターモジュールは、圧倒的正義なのか。
住まいの新築を設計する際、よく考えることがある。
☆尺モジュール(910mm)でいくか
☆メーターモジュール(1,000mm)でいくか
(中間間955や本間985というのもあるが)
尺モジュール(910mm)とメーターモジュール(1,000mm)では、
後者の方が面積は約1.2倍になる。
設計の段階においては問題が生じることはない。
だが、単純に面積が大きくなることで、施工コストは上がってしまう。
まず、
建材メーカーの材料は、一般的に尺モジュールで造られており、
メーターモジュールのものになると、割高になる。
基礎も、屋根も、壁も、面積が大きくなり、使う建材の量も増え、
コストアップ。
量・面積が増えることで施工の手間も増え、
コストアップ。
たまには、キッチンやシステムバス周りに無駄なスペースも出たりして、
いやな気持になる。
でも、それより気持ち悪いのは、
本間(985mm)や中間間(950mmや975mmなど)の場合だな。
なんてったって、石膏ボードや合板、床材といった建材が
その規格に対応していないのだ。
となると、おのずと中途半端な切れっぱし材が増えていき、
廃棄する材料がたくさん出る。
(これは設計のみしている者にとっては分からない事)
廃棄にも費用が必要。環境への影響も気になる。
やはり要所要所で使い分けが必須だと思う。
そういったわけで今回、プランした住まいは、
メーターモジュールと尺モジュールの複合である。
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