【全日本プロレス】吉江豊追悼セレモニーがあった、2024年3月12日の新木場大会を観ましたわーッ!!!【後編】

 皆さまごきげんようーッ!!!いつも読んで下さっている方は押忍ですわーッ!!!初めましての方は初めまして押忍ですわーッ!!!というわけで押忍ですわーッ!!!

 さて前半は吉江豊について少し触れましたが、後半では選手たちの試合に触れて行きたいと思いますわ。よろしければついて来て下さいませーッ!!!

【第1試合】
MUSASHI vs 井上

 YOHと組んでのタッグリーグ参戦がありましたので、フリー転向で新日参戦かと思われていたMUSASHIの去就ですが、わたくしが思いますのは、ヒロムとHAYATOの橋渡しをするエージェント的な立ち位置での参戦なのではないかという。思ったよりも外交の連携が取れているという印象なのですわ。

 と申しますのも、ライジングHAYATOが世界ジュニア王者となりまして、MUSASHIが挑戦者というのは、インディー出身者同士のタイトルマッチという座組みに他ならず、だからこそ最終的に見えて来るであろう、ライジングHAYATO vs 高橋ヒロムというカードへの布石のように見えますのよね。ただこれは、HAYATOを軸として見た場合であって、これをMUSASHIを軸にして考えてみましたらば、やはり浮かび上がって来るのはYOHとの関係性でありまして、じゃあYOHは今どうなっているかというと、SHOのIWGPジュニアのベルトを持ち逃げしたまま日々の試合をチャンピオンしぐさでこなしていますわ。ですから、MUSASHIが世界ジュニアを奪取して、新日本プロレスの方でYOHがタイトルマッチにこぎつけましたらば、越境ジュニア王者タッグというグッドな画が出来上がりますのよね。この辺りも踏まえて、MUSASHIがどれ程のものかと思ってこの1戦を観ましたわ。

 5分経過時に繰り出されていたのは井上のレッグラリアットでありまして、そこに至るまでも蹴撃にて応戦していて、これといってMUSASHIリードの雰囲気はない印象でしたわ。そこからPKでカウント2。MUSASHIはアトミックドロップからの正面飛びドロップキックで吹っ飛ばしカウント2。さらに逆片エビ固めに行きましたが、井上の異様に速い匍匐前進と、体力に裏打ちされた抵抗力(筋力)に押されてか、一旦技が外れてしまいましたわ。メジャーとインディーの差がなくなっていると言われる令和のプロレスですが、こういったところで、やはりメジャー3団体(新日、全日、NOAH)は基礎体力が違うのかなと思わされることがありましてよ。科学的トレーニングでは生まれない、非科学的な、形容しがたい力の宿りを何か感じてしまうシーンでしたわ。

 ロープブレイクの井上の蹴撃、そしてDDT気味のハーフハッチ、左右のエルボー、ジャンピング顔面蹴り、バックドロップと井上の猛攻が続きますわ。特筆すべきはバックドロップが正調の弧を描くタイプのものだったこと。ここでジャンピングや抱え式だとカミソリシューターである井上の姿がぼやけますわ。自分のタイプ、イメージを掴んでいるからこその一撃だとわたくしには見えましてよ。カウントは2。キツそうに舌を出したMUSASHIに対して井上は気合い入れ押忍ポーズからバズソーキック。これもカウント2。首かっ切りポーズの井上は大観音を狙いますがMUSASHIは延髄蹴り、ファルコンアロー。逆片エビ固めで決めに行きますが、井上はまたも体力の充実を感じさせる動きでロープに向かいますわ。何度もリング中央に戻すMUSASHIは「逆片エビでは決まらない」と判断したのでしょうね、クロスレッグロック式のサイクリングヤッホーでタップを奪いましたわ。

 MUSASHIはみちのくのエースだった選手なので、どんな圧勝を見せるのかと思っていましたが、正直、井上凌の印象が強い試合になってしまいましたわ。

◯MUSASHI(トルトゥーラ)井上✕

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