高岩竜一は唯一無二のパワーファイターですわ~!!!
皆さまごきげんよう。いつも読んで下さっている方は押忍ですわ。初めましての方は初めまして押忍ですわ。というわけで押忍ですわ~!!!
さて大谷晋二郎、金本浩二と来ましたら、この男についても書かねばなりませんわよね~!!!そう、高岩竜一(たかいわたつひと)についてですわ~!!!
知らない方の為に説明いたしますと、高岩竜一は大谷晋二郎、金本浩二と組み、時には闘った盟友なのですわ~!!!
“ジュニアの超竜”と呼ばれ、そのパワーで異彩を放ったすごいレスラーでしたわ~!!!
超竜と言いましたら、新日の最強外国人レスラーことスコット・ノートンですわ~!!!そのジュニア版を想起し、名前の高岩竜一という字面も相まって、誰が呼んだか“ジュニアの超竜”となったわけですけども、ノートンの単なる超竜パワーと違い、高岩の超竜パワーというか高岩竜一パワーにはプロレスの面白さ、奥深さがパンパンに詰まっているのですわ~!!!高岩、大好き!!!
高岩の面白さはパワーファイトだけにはとどまらず、“大谷晋二郎の同期”という絶望の経歴から始まりますわ。皆さまご存知のように、大谷晋二郎といえば、若手時代から何をどうすればいいのか全て分かっているかのような神試合を量産し、プロレスの本物の天才としかいいようがない、呆れるほどに豊かな才能を常に爆発させていた麒麟児。同世代にエリートのアマレス三銃士がいながら、軽々と飛び越えて強烈な光を放つ姿は本当に激ヤバにも程がありましたわ。だいたい、「大谷はいつまでジュニアにいるのか」が話題にあがる若手って異常でしょう?そんな大谷晋二郎と比べられる若手が高岩竜一であり、同世代の中でドンケツの位置にいた不遇にありながら「カッコよさとか華麗さとかじゃかなわないし、パワーぐらいしか僕にはなかった」という消極的な考えで“短期間で”這い上がり、大谷晋二郎と並び立つまでになった、真っ直ぐにひねくれた言説からしてとてつもなく面白いレスラーなのですわ~!!!
周りが凄すぎて、比較的というか消去法的に雑草ポジションに追いやられて、低評価といいますか、無評価に近い境遇にありました高岩竜一なのですけども、ジュニアに編入する方針固まりつつある中で、当時の日本人選手にいなかったパワーファイターになることにふんわりと活路を見い出し、繰り返しますが、大谷晋二郎と並び立つ伝説の戦士へと変貌を遂げたのって、独特すぎるのですわ~!!!
特に必殺技の連続パワーボムは凄まじく独特ですわ~!!!パワーボムで叩きつけて、そのままパワーボムで持ち上げて叩きつけ(!?)、さらにパワーボムで叩きつける(!?)もしくは別の技に移行する(!?)というゴリゴリのパワー技は並みの発想では思い付きませんわ~!!!
普通は「こういう持ち上げ方をしよう」ですとか「こういう落とし方をしよう」ですとかで技を作るものだと思いますのに、「普通にパワーボムで叩きつけて、そこから普通にパワーボムで叩きつけよう」なんていう、早すぎた小泉進次郎構文みたいな発想にどうやったらたどり着くのか謎ですわ~!!!しかもこの技、スタイルが固まるとエンドレス・リバウンド・パワーボム2発からのデスバレーボムという豪華連撃が主砲となりますけども、初期は何となく7発叩きつけたりしていましたのよ~!!!いかにエル・サムライが受け身が上手くてタフで不死身といえども、7発は死にますわよ!!?さすがに死にますわ~!!!と思うメチャクチャさでしたわ~!!!這い上がり初期の高岩も大好き!!!
さてこの技、よく“餅つきパワーボム”と呼ばれますけれども、わたくしこの呼び名が好きではなく、別の名で呼びたいのですわ~!!!それは当時の新日中継のジュニア担当といいますか大谷晋二郎周辺担当アナウンサーみたいになっていた真鍋由がよく絶叫していた「エンドレス・リバウンド・高岩ボム」ですわ~!!!
だいたい、高岩竜一って名前がいいですわ~!!!高に岩に竜に一ですわよ!!?強そうゴツそういかつそう!!!そんな名前がピッタリの強くてゴツくていかつい豪技がエンドレス・リバウンド・高岩ボムなのですわ~!!!
この技、ガワだけ見ると、相手が協力して投げられると思われがちなところもありますが、相手と致しましては、叩きつけられた後、持ち上げられる時に何もせずダランと下がると、垂直落下で叩きつけられたり、逆エビに移行されたりしてキツいですわ。もしくは無理やり持ち上げられて変な体勢で投げられたら危険ですから、高岩が持ち上げようとした時に高岩の手を掴み、自分の腕力と腹筋でパワーボムの体勢にリズミカルに“ついていく”ことで適切な受け身を取りに行くのですわ~!!!
これはわたくしや先輩のお話にもなって参りますけども、川村先輩(仮名)という方がいらっしゃいまして、高岩の試合映像に感化されてわたくしにエンドレス・リバウンド・高岩ボムを日々仕掛け、わたくしが身をもって「この技に関しては協力しているのではなく、自分の身を守る為の対処として、投げられなければならない」と分からせられたことでしたし、わたくしがプロレスを知らない後輩たちにエンドレス・リバウンド・高岩ボムを日々仕掛けるという、体育会系のよくない闘魂伝承かつ川村ゲノムによって、後輩たちも身をもって「安全な受け身を取る為に、きれいに投げられる体勢までついて行くのが最良の対処」と理解したパワハラ連鎖から断言しますけども、この技を通して見えて来ますのは、プロレスの奥深さ、闘いの中にある思考誘導であり、これをガワだけ見れば単なる協力しぐさの技だと思い込めるのが、プロレスだけにあるレトリックといえまして、わたくしのプロレス観に多大な影響を及ぼしているのですわ~!!!
こんな、ある種の究極のプロレス性を孕んだ必殺技を擁するパワーファイターは高岩竜一以外にわたくしは知りませんの。このレトリック的構造を持つ複雑なパワーファイトが混じる高岩竜一だからこそ、大谷晋二郎、そして金本浩二とトリオで並んでも遜色ない伝説の戦士であり、他の超パワーのパワーファイターに埋もれない、一線を画した唯一無二で独特のパワーファイターなのだと思いますのよ~!!!そしてこれを踏まえて観た高岩竜一が本当に面白いのですわ~!!!
押忍ですわ~!!!
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