【レトロ考察】Revolution10周年の蠢動に思う、ですわーッ！！！【ゴクさん】

　プロレスファンで川田利明を嫌いな方はなかなかいないと思うのですわ。わたくしも例に漏れず川田利明が大好きなのですけれども、今回興味深いお話を知っての回になりますわ。まずはこの動画を観てみてくださいまし。(ゴクさん、使用許可ありがとうございます)

　いわゆる『1997年の川田利明』でありまして、この頃の川田が天龍源一郎と会った時のお話ということなのですけれども。動画の18分頃にとんでもないエピソードがありますわ。

　天龍いわく「実は、お前をエースにプロレスの団体をやりたいって社長がいる」「これだけ金を出して、年間いくらいくら保証するからやってくれ」とのことで、かなり具体的なお話ですのよね。

　これ会った日が全日本プロレスのゲームの発売前のイベントの日だったそうですわ。調べてみましたらば、発売が10月23日なので、それより前ということになりますわ。で、5月30日にはRevolution10周年シリーズに向けてのインタビューがゴング誌にてあり、7月6日の両国大会での川田とのシングルマッチを示唆しているのですわ。結局、実現はしなかったようなのですけれども、ある程度、コミュニケーションを取り続けていた時期だというのが見て取れますのよね。

　さらに、1998年には曙がWARに入る予定があったことが近年プロレス記者の方によって明かされているじゃないですか。これって、かなりダイナミックな計画があったんじゃないかと、思うところがありますわ。わたくしが考えているのは、この川田利明を引っ張ろうとした社長、天龍、川田の間で、結構なお話が出来ていたのではないかということですわ。と申しますのも、前述した5月30日のインタビューにて天龍が、「川田はきっと来る」なんて言葉を口にしていたからですわ。1997年の全日本プロレスは馬場が存命中でありまして、Revolutionの周年興行と同日に全日本プロレスの大会が開催される日程バッティングがあり、馬場が全日本プロレスの大会に必要不可欠なトップ選手の川田利明を、あえてWARに貸すなどということが当時あるわけがないのですけれども、あえてこのエンタメ的な言葉を発したというのは、当時の川田的に、全日本退団を視野に入れていたのではないかという。動画にもありますように、この年に川田はチャンピオンカーニバルにも優勝している状態で、まさに充実期であり、しかし実績面で三沢の後塵を拝してもいたわけで、野心があってもおかしくないと思うのですわ。で、実際は馬場に睨まれない為にワンクッションを置く為の団体構想だったのではないか、と個人的には思うのですわ。何のワンクッションかと申しますと、最終的に川田をWARに入れる為のワンクッションなのではないかという。それと申しますのは、曙を入れるにあたって、画的に気になることがありますのよね。当時のWARを紐解いてみましたらば、相撲出身者が多いのですわ。あの陣容にストレート(安直)に曙を入れてデビューさせようなんてことになるかしらねと思うところがありますの。相撲出身者ばかりですと色が似通いますし、当時のWARは北尾、荒谷、菊池、一宮など、相撲出身者のアンコ型体型の選手ばかりですわ。武闘派の北原光輝なんかも体系的にアンコ型ですから、ヘビー級がみんな腹が太い感じになってしまっていて、さすがに他の色がほしいのですわ。そんなこんなで、天龍にまつわる物語をその身に宿していて、しかもエースクラスの実力者である川田との接近遭遇にうま味を感じないはずはなく、わたくしはこの新団体が形になっていましたらば、川田利明WAR合流があったのではないか、そして合流時期が曙プロレス入りとリンクさせるつもりだったのではないかなんて思うところなのですわ。そして、そういった経緯から、翌1998年の全日本プロレスの東京ドーム大会のメインイベントのカードが、1997年のベストバウトとなった三沢 vs 小橋ではなく、三沢 vs 川田になって、川田引き留めのニンジンをぶら下げる格好になったのかしらねなんて考えましたの。真実が如何なるものなのかは分かりませんけれども、あり得ないお話でもないという、絶妙なセンを突いているように思いませんか？？？まぁ、諸説アリということで。

　ってなもんで今回は、とっても面白いプロレス話をしてくださっていて、得体のしれないわたくしの「考察記事を書きたいです(真鍋調)」というお願いを聞いてくださったゴクさんの男気で生み出せたおnoteですわーッ！！！

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90年代プロレスの思い出

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