中嶋勝彦は是か非か、ですわ

 皆さまごきげんよう。今回はリクエスト枠!のつもりでしたが予定を変更して、中嶋勝彦についてをお送りしますわ。さて何故中嶋なのかといいますと、昨年、NOAHの小峠、DDTの王者の遠藤を張り手で、そしてNOAHの若手の岡田を顔面蹴りで倒してしまった3連続KOが物議を醸していた問題について書きたいからですわ。特に問題になったのがDDTの遠藤をKOした試合ですわね。この時遠藤と組んでいたパートナーの秋山が中嶋に向けて「ちゃんとプロレスやろうぜ」と言い放ち、その“プロレスを誤解されかねない言葉”について意見が真っ二つに割れたからですわ。

 結論から言いますわ。中嶋勝彦は是!ですわ。この結論を出すにあたって、わたくしは3KOのシーンを全て観返してみましたの。すると浮かび上がって来たのは「どれも中嶋が強いだけ」ということですわ。タイミングとかも言われますけども、昔の新日本なら片方がバババッとハチャメチャ打撃ラッシュして相手がしばらく立てないことなんて普通にありしましたわ。前田風にいうなら「昔だったらね、こんな試合いっぱいあったよ、いっぱいあった」ですわ。そして、わたくしの中でひとつのポイントとして、これが故意なのかアクシデントなのかということが大きな判断材料で、故意でしたら遠藤が可哀想、アクシデントでしたら中嶋が可哀想なのですわ。そして観た結果かんじたのは、「これは批判される中嶋が可哀想」という1点に尽きたのですわ。だって中嶋は何1つおかしなことをしていないのですもの。意外な程に何も。ちなみに昔の新日本では明らかに故意の攻撃がほとんどですわ。何気ないところで凄い打撃が決まって歯が吹っ飛んだりしたことありましてよ。そういう世界というのを知らない方が多くなってしまっているのが今のプロレスのよくないところというのは1つ思いますわ。闘いなのですから。

 というわけで改めてまず訴えたいのは、“中嶋が繰り出したのは普段通りの打撃”だったこと。NOAHで普通に散見される蹴りでしたわ。まぁNOAHの普通が硬いのですけども、もしこれで普段より柔らかい蹴りをやったとしたら、DDTとの対抗戦よりNOAHの試合の方が激しくて刺激に満ちているということになってしまいますわ。そんなことになってしまっては、同じグループ傘下の団体同士としてよくないでしょう?ですからNOAHの当たりの強さのレベルで普段通りやるしかありませんわ。そしてNOAH側は普通にやろうとしていた感がありますわ。

 というわけで、わたくしとしましては中嶋は“普段通りだった”としか言いようがありませんわ。その思いを強くしたのは、小峠をKO(厳密にはKOではない)した「お前やれんのか」シーンを事前に観たからというのもありましてよ。中嶋と小峠は同じNOAHではありますが普段は敵対。なので顔を張り合い気合いを入れるのですが、これで小峠の脳が揺れて一瞬盛大にぶっ倒れますの。しかしすぐに立ち上がり、ドロドロの意識の中、中嶋に再度向かって行くのですわ。その時に中嶋が小峠の胸ぐらをつかみ、ケンカしぐさでしっかりと支えてあげていますの。小峠は格下なので、別にあしらっていいシーンですわ。ですがあえて向かい合い並び立っている。故意ならば支えたりはしませんわ。放っておけばいいのですから。気合いを入れ合うだけでこうなのですから、敵のチャンピオンにこれと同じ、中嶋にとって普通の打撃をやることにまず落ち度なんてありませんわ。相手はチャンピオンですし。そして何より闘いなのですから。ちなみに秋山はこの様子を観て「小峠、大丈夫か?(そんなんで)」みたいに見下ししぐさだったようなので、小峠と同じような態度で遠藤を見なければ平等に見えませんわ。わたくしが気になるのは秋山のこのダブルスタンダードしぐさなのですわ。

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