ボディスラムとある派生技のお話ですわ
皆さまごきげんよう。今回は、基本技のボディスラムでプロレスラーの育ちが分かる件などについてですわ。ボディスラムには、新日本プロレス式、全日本プロレス式、女子プロレス式がありますわ。その違いを皆さまに知ってもらおうと思いましてよ。
さて、それにはまず、団体名から説明せねばなりませんわね。まずは全日本プロレス。我らがアントニオ猪木の永遠のライバルであるジャイアント馬場が作ったプロレス団体ですわ。“王道プロレス”と呼ばれる正統派のアメリカンプロレスの技術が息づく団体ですわ。
そして全日本女子プロレス。全日本プロレスとの関係はなく、松永高司という山師まるだしの豪快さんとその兄弟が作った会社ですわ。選手の情念を野放しにするハチャメチャかつバブリーな運営で浮き沈みが激しく、ズンドコ太腕衰盛記といった雰囲気がありましたわ。
最後に新日本プロレスですわね我らがアントニオ猪木が率いた団体ですわ様々な組み技系格闘技の技術をいち早く取り入れてストロングスタイルやキング・オブ・スポーツを掲げてプロレス格闘技界隈で暴れ回った激烈ヤバいレスリング愚連隊ですのよちなみにストロングスタイルもキング・オブ・スポーツも山本小鉄が作った言葉らしいですわ前田日明が語っていましてよ前田は山本小鉄戦でデビューしていますし家庭崩壊ドチンピラだったのを新日本に入門して山本小鉄に躾をしてもらったという感覚があるそうでとても慕っていて山本小鉄のお通夜の時には替えのシャツをたくさん持って行って小鉄の奥さんに「今日は夜通し火を守るつもりです」と言ったらしくて奥さんが感激していましたわわたくしは前田のこういう恩義と男気がガッチャンコした優しさが本当に好きで好きでしょうがないのですわアントンに対しても誰よりも悪口を言っていましたけども他の人がアントンの悪口を言うと激烈に怒り狂いその炎は消えることなくその相手へのヘイトが爆発する息子しぐさが可愛らしくてアントンも前田の可愛さには終生目を細めるところがありましたわだって色んな人間が会長会長といってアントンの周りにいましたけどもやはり他人であって身内ではなかったでしょうその点アキラは子どもみたいな10代の頃から知ってる子で道場でのスパーで何度も肌も合わせバカもやりでアキラは人一倍正直で好きを隠せない性分なので本当にアントンのことを慕っているが故の愛憎しぐさが激しくてスーパースターとしての孤独と背中合わせにあったアントンとしてはアキラの悪口は息子の苦言のような感覚だったのではないかしらこんなアントンと山本小鉄とアキラを皆さまもより好きになって下さいましあと木戸修もいいですわよ本当にいいですわ木戸修は兄の意志を継いでレスラーになりゴッチの意志を継いで頑なにゴッチスタイルの試合をし続けた男気の塊であり炎の男それが木戸修ですわお話がちょっとだけそれましたわね新日本はまぁそんなかんじで最高の漢がたくさんいた団体ですわ本当に最高ですわよね藤原喜明もアントンのことが好きでしたわ藤原はずっとアントンの盾となり用心棒となり生きてきて何十年も経ったある時「もうずっとあなたの為に生きてきたんだからアントンって呼んでもいいだろ?」と冗談交じりに言ったらアントンは屈託なく「いいよ」と言ったそうですわわたくしこのエピソードがずっと頭にありまして何の関係性もないいちファンですのにある時アントンに偶然遭遇して失礼にも程がある似たようなことをほざいたのですが笑って許して下さいましたわわたくしのようなバカってほんと怖いですわよねでもこんなことがあって思ったのはアントンはグイグイ来てくれる心を許せる友がほしかったのではないかなんて思いますわ普段周りに人がいると賑やかでいいのですけども等身大の自分を見てくれる人間はそんなにいませんしずっと一緒にはいてくれませんし意外とシャイな雰囲気でしたので明るく楽しく激しいヤツを求めたのではないかと思いますのよだからアキラのことはほんとに可愛かったのだと思いますわすれ違ったままだったとはいえ中邑真輔のことも。
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