クラウドファンディングで200万円の目標達成に向けてやった22のこと
こんにちは。パパゲーノやすまさです。
2023年8月5日から9月30日まで、社運をかけて200万円を目標にクラウドファンディングに挑戦してきました。おかげさまで無事目標達成できました。ご支援・ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございます!
今後クラファンをやる人の参考材料として、今回のクラファンを時系列で振り返ります。
精神障害×リカバリーをITの力で広めたい!
今回185名からご支援いただいた209.9万円を大切に活用し、精神障害をお持ちの方で企業で働くことが難しい方に、ChatGPTなど生成AIを活用して働く機会を広げる施設づくりに挑戦させてもらっています。
プロジェクト概要はぜひクラファンページを見ていただけたらと思います。
リターンは以下のようなものをご用意していました。
パパゲーノ月次経営報告会の視聴
絵本「飛べない鳥のかけるん」
Podcast/インタビューの対談
パパゲーノの経営のぞき見
パパゲーノの密着取材権
CEOやすまさとのフリートーク
CEOやすまさとの食事
ロゴステッカーをパソコンに貼る権利
公式パパゲーノTシャツのスポンサー
【やばい】現預金残高足りないかも事件
そもそも今回クラウドファンディングをやると決めた最大のきっかけは「融資を断られまくったこと」です。2023年7月にオフィスを借りて工事をしていたので、大規模な設備投資をしていました。本来はその「前」に銀行から設備資金を融資で調達するのが鉄則です。600万円の融資を目標に、日本政策金融公庫、信用保証協会を中心に10箇所以上の金融機関と交渉していました。
しかしながら、パパゲーノは創業融資で900万円を借りており、1年据え置き期間をつけていたため返済実績が乏しく「追加融資は出せない」とあらゆる金融機関から断られてしまったのです。
そのため、何としても200万円はクラファンで調達したいという状況でした。
余談ですが、就労継続支援B型の許認可を取得するために東京都庁に出している証拠書類の中で現預金残高(銀行口座の最新の残高証明)が必要でした。追加融資を引っ張れていなかったため、その際も現預金が全然足りずあらゆる手段で現金を集めて何とか乗り越えてました。かなり焦りましたが、短期借入金と売掛金の早期支払いをお客さんにご協力をいただいて何とかできて安堵していました。
時系列でのクラファン支援額の推移
クラファンの支援額の推移をグラフ化したのが以下の図です。「最初」と「最後」にたくさんの支援が集まっていることがわかるかと思います。
それでは、200万円を絶対にクラウドファンディングで調達したい状況下で、どんな流れで何をしていたかを振り返ります。
事前準備
【1】どこでクラファンやるか決める
今回のクラファンは初めて「For Good」というボーダレス社のサービスを使いました。これまではずっとCAMPFIREを使っていたのですが、手数料が無料なため「For Good」を使うことに。支援総額200万円を集められてもCAMPFIREだと手数料が引かれて180万円くらいしか着金しないんです。
博多で「For Good」の担当の方と食事もして、色々相談に乗ってもらっていました。
(※最近CAMPFIREのソーシャル系のクラファンは支援者が手数料12%を肩代わりする形に変わったようです。)
「For Good」を使ってみてぶっちゃけどうだったかは以下のnoteで解説しています。率直にイマイチだったところまとめてるので参考にしてください。
【2】期間・リターンの設計
クラファンの期間やリターンについての設計も、色んな人から意見をいただきながら考えていきました。期間について、クラファンは1ヶ月前後が望ましいとされています。しかし今回は2ヶ月ほどにしました。企業の決裁をとるために1ヶ月だと足りない可能性が高いと考えたためです。
【3】応援メッセージを104人から回収
クラファンで200万円を調達できる可能性を高めるために、開始前から150名はどの方に応援メッセージの依頼をしていました。その結果、104名の方から事前のコメントをいただくことができました。何も信用・実績のない僕たちを応援してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
応援メッセージぜひ見てもらえると嬉しいです。
【4】スポンサー企業への営業
クラファン開始前にひたすら企業への営業をしていました。スポンサーとして10万円〜ご支援いただきたいとお願いして走り回っていました。スポンサー企業募集のWEBサイトと資料も作り、興味のありそうな経営者さん繋いでください!とDMしまくってました。
ありがたいことに、2社はクラファン開始前から「スポンサー枠で支援しますよ」と約束いただいてました。
【5】机組み立てボランティア募集
オフィス工事を8月にしていて、机と椅子が25台組み立てる必要がありました。ボランティアで手伝ってくれる人を募集して、必死に組み立てました。
モニターなども寄付したい!というご連絡を何人かからいただいて助かってました。
【6】SNSのカウントダウン投稿
ドタバタとしている中で気づいたらもうすぐクラファン開始だ!となり、SNSのカウントダウン投稿を無計画にはじめました。笑
クラファン開始直後
【7】とにかく人と会う!
週6くらいで体力の限り人と会食のアポを入れることを目指して、とにかく人と会うようにしていました。
【8】ひたすらDMでお願い
たくさんDMもさせてもらいました。うるさくてすみません🙇♂️
【9】初動1週間で40%の達成
開始1週間で20%を目標にひたすらできること全部やっていました。最初の1週間でスポンサー企業のご支援もあり、80万円という大きな額が集まりました。かなりホッとしてました。
【10】人気のリターンの増枠
パパゲーノの経営のぞき見コースが即完売したため、増枠していました。
中盤戦
【11】LINEのオープンチャットで随時発信!
不器用なりに、とにかく投稿してました笑
【12】とにかくオフィスに来てもらう!
8月にオフィス工事が完了し、9/1に就労継続支援B型の許認可を取得できてひと段落していたので、とにかくオフィスに来てもらっていました。
【13】プレスリリース配信
魂込めたプレスリリースを8月17日に配信。しかしながら最初は無風でショックでした。
【14】YouTube/Podcastで対談を発信!
クラファン支援者さんと、リターンの一環としてYouTubeやPodcastでの対談を配信していきました。
【15】フジテレビへの出演
ちょうどクラファン期間中にフジテレビさんに紹介いただきました。この取材が呼び水となると思い、プレスリリースを再度あらゆるメディアに個別送付して企画営業をしました。
ちなみに裏話として、取材協力自体は熊本に住んでた時にリモート会議でアナウンサー7人くらいの方にお話させてもらった上で、論文などの情報提供をさせてもらっていました。僕はテレビを見ないので「なんかビデオ通話越しでもわかるくらい美男美女が多いなぁ」くらいに思ってたのですが、とても有名な方々だったようです笑
【16】メルマガでの支援依頼
週一くらいでHubspotからメルマガ配信をして、事業の進捗やメディア掲載とともにクラファン支援のお願いをしていました。
【17】SNSハッシュタグキャンペーン
ハッシュタグをつけてSNS投稿してくれたら絵本をプレゼントするキャンペーンも思いつきでやってみました。見切り発車すぎて盛り上がりはしなかったですが、シェアいただいた方とは良い関係づくりの機会になりました。
最後の追い込み
【18】東京新聞への掲載
企画営業の成果が実って東京新聞さんが取材に来て朝刊に掲載いただきました。実はもう1社全国誌の取材も入ってたのですが、残念ながら記事化には至らずでした。
【19】映画「人生、ここにあり!」の上映会
東京のオフィスでメンタルヘルスに関する映画上映会を開催して地域の方はクラファン支援のお願いをしました。
取材依頼を各メディアに何度も呼びかけていたのですが、残念ながら取材は1件も来ませんでした。
【20】支援者さんへの協力依頼
1番最後の追い込みに効いたのは大学院同期の田辺さんのFacebook投稿でした。次々に支援者が増えて、企業スポンサー枠でも支援いただくことができました。
【21】SNSのカウントダウン投稿
あと4時間で89.6%でした。もうさすがに無理かと思った時に、奇跡が起きました。
【22】ショート動画で最後のお願い!
最後に、YouTube、Instagram、Facebookで支援のお願いを動画で収録したものを公開し、最後のご協力依頼をしていました。
応援を糧に意義ある挑戦をやり切る
改めて、たくさんの方々の温かいご支援に感謝しています。なんとかクラファン最終日に一気にご支援が集まり、200万円という大きな資金を集めることができました。
おかげさまで、精神障害をお持ちの方が生成AIを活用して得意なことや好きなことに挑戦する機会を創出していくことができてます。日々、試行錯誤しながらですが、一歩ずつ前に進んでいこうと思います。
引き継ぎ応援よろしくお願いします!