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平安時代の庭 2020.4.13

2020.4.13
自粛生活が続いている。こんな季節の良い時期に庭園見学ができないとは。
ウイルスがやってきて、物質世界が成立しなくなってしまった、と思う。
何年も【癒し】が求められて庭園もその役割を担ってきたと思うけれど、
この後の世界は庭園が残るのだろうか、新しい様式が生まれるとしたらどんなものだろうか、と考えている。

平安時代も戦乱、天災、疫病、飢饉があった。末法思想が流行り、貴族は不安から逃れるために浄土寺院を建てて、極楽往生を願っていた。その多くが自然風景を求めて郊外(宇治、鳥羽など)に移り住み、やがてその文化は地方へも伝播していった(平泉、白水など)。

そんな殺伐とした時代の産物と思えないほど、園池の汀線は本当に伸びやかで雄大で美しく、心を素直にさせてくれる(写真は毛越寺庭園)。
方々で言われているように、自分の世界観を構築するタイミングなのだと思う。

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