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ディクテーション学習のツボを押さえよう!
薬にも副作用があるようにどんな勉強法にもメリットとデメリットがありますよね。大切なのはそれをよく理解した上でメリットを最大化し、デメリットを最小化するような学習法を採用することです。私も英語を覚えていく過程で、ディクテーションをかなりやりましたが、今回はこのディクテーションをポイントとして取り上げてみましょう。
英語のディクテーション学習は、リスニング力の向上に役立つ事は間違いありません。しかしそれを何のためにやるのかをしっかり理解していなければ、せっかくのディクテーション学習も効果が半減してしまうかもしれません。以下に、メリットとデメリットを整理し、効果を最大化するディクテーション学習法についても解説します。
ディクテーション学習の目的
ディクテーションの目的は耳の弱点を探すことです。ただ漫然とリスニングの量を増やすだけでは、自分がどこが聞こえていないのかというのを把握するのが難しいです。しかし、ディクテーションをやることによって自分が聞き取れない音声現象を明確化することができるんです。
一方ディクテーションは細かい部分を詰めていく作業ですから、全体の論理を把握する力まで、これによってカバーできるわけではありません。いくら勉強しても母語と同様に聞き取れない部分というのは少しは残るんですが、外国語ではなおさらです。その曖昧さを許容することとのバランスを取りながら、ディクテーション学習を取り入れていきましょう。
メリット
語彙力の向上: 聞き取った単語を正確に書き取ることで、新しい語彙や表現を効率的に学ぶことができます。繰り返し行うことで記憶に定着しやすくなります。
リスニングスキルの強化: 音声を集中して聞き取り、細部まで注意を払うことで、リスニング能力が向上します。特に、発音やイントネーションの違いを意識する力が養われます。
文法と構文の理解: 文の構造や文法を意識しながら書き取ることで、自然な英語の使い方を学ぶことができます。
デメリット(メリットの方がはるかに大きいのでそれほど気にする必要はないと思いますが….)
イメージ化の妨げ: ディクテーションを繰り返すことで、頭の中で音声を常に文字に変換しようとする習慣がつき、内容をイメージとして捉える力が弱まる可能性があります。これにより、全体の意味を把握する意識を持ちにくくなるかもしれません。
細部への過度な集中: 細かい部分を正確に聞き取ろうとするあまり、全体の流れや文脈を見失うことがあります。曖昧な部分を追求しすぎると、全体的な理解が疎かになる場合があります。
ストレスの増加: 特に初心者にとっては、聞き取れない部分が多いとストレスを感じやすく、学習意欲を削ぐ可能性があります。
推奨される学習法
ディクテーション学習を効果的に行うためには、以下のポイントを意識することが重要です。
全体の理解を優先: 細部を初めから絶対視せず、まずは音声全体の意味を把握することを心がけましょう。最初に音声を通して聞き、全体の流れを掴んでから、細かい部分のディクテーションを行うと効果的です。
段階的な練習: 初心者は短い文章や簡単な音声から始め、徐々に難易度を上げていくことで、無理なくスキルを向上させることができます。
復習とフィードバック: 書き取った内容を確認し、間違いを修正することで、リスニング力と語彙力をさらに強化できます。特に、間違えた部分を重点的に復習することが重要です。復習する際には徹底的に発音にこだわることが大切です。発音の向上はリスニング力の向上に通じます。
多様な音声素材の活用: 映画やニュース、ポッドキャストなど、さまざまな音声素材を使用することで、異なるアクセントや話し方に慣れることができます。
イメージ化の練習: ディクテーション後に、聞いた内容を頭の中でイメージ化する練習を取り入れることで、全体の理解力を補完することができます。
これらの方法を取り入れることで、ディクテーション学習の効果を最大限に引き出し、デメリットを最小限に抑えることが可能です。
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