ドギーバッグでフードロス問題は解決!?
今回の対話では、安河内(Y)とアメリカニューヨーク市在住のBさんが、食品廃棄問題や遺伝子組み換え作物(GMO)を中心に議論しました。Bさんは経済学を教える先生です。
Y:
最近、日本では食品廃棄を減らすための取り組みが注目されています。「ファミリーマート」のプログラムが有名です。賞味期限が近い商品にかわいいステッカーを貼ることで廃棄を減らしているんです。
B:
面白いですね!かわいいステッカーで消費者の心を動かすというのは、日本らしいユニークな方法だと思います。それで、実際に廃棄は減ったんですか?
Y:
はい、プログラム導入後に成果が出ています。この取り組みは「FAMIMA EcoVision 2050」の一環で、2030年までに食品廃棄を50%、2050年までに80%減らすことを目指しているそうです。
B:
素晴らしい目標ですね。一方で、アメリカの場合は食事のポーション(1食分の量)が非常に大きいことが問題です。食べきれないことが多くて、私自身もスパゲッティ1皿を半分しか食べられないことがあります。こうした文化が廃棄の多さにつながっていますよね。
Y:
確かにアメリカでは、食べきれない分を持ち帰る「ドギーバッグ文化」がありますが、それでも廃棄が多いのは残念です。もっと小さなサイズの商品を増やすといいのかもしれませんね。
B:
同感です。ポーションを減らすか、小さなサイズの商品を選べる選択肢があると、食品廃棄の減少につながりそうです。日本の取り組みは、アメリカでも参考にできるかもしれませんね。
Y:
次に、GMOについてお聞きしたいです。Bさんは遺伝子組み換え作物についてどう思われますか?
B:
GMOが安全だと言われていても、長期的な健康への影響がまだ十分に分かっていないように感じます。自然なものを食べたいという気持ちもありますし、GMOには抵抗がありますね。
Y:
そうですか。しかし発展途上国では、食糧不足を解決するためにGMOが大きな役割を果たしていると思います。例えば、アフリカではGMO作物の導入によって生産性が上がり、飢餓の問題を改善しているケースもあります。
B:
それは理解できますが、GMOは倫理的な問題もあると思います。例えば、大企業がGMOの特許を握ることで、農家が依存してしまう状況を作り出していると聞きます。それに、消費者の選択肢が制限されるのも問題です。自然環境への影響も懸念されますね。
Y:
確かに課題はありますが、技術の進歩によって、そのような問題が解決されることを期待したいです。気候変動や人口増加で食糧問題が深刻化している今、GMOの果たす役割が大きくなるかもしれません。
B:
その際にも、短期的な効果だけでなく、長期的な影響を考えた上で判断する必要があるでしょうね。
Y:
おっしゃる通りですね。人々の安全を最終視して、状況に応じて柔軟に活用することが重要だと思います。
この対話を通じて、食品廃棄やGMOについて、文化や価値観の違いを超えた多角的な視点が共有されました。食糧問題の解決には、一つの正解ではなく、地域や状況に応じた柔軟なアプローチが必要であることが浮き彫りになりました。
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