麓までまで
麓まで坂を降りるにつれ、ちょっと違った景色がみえました。
この二年大きな岩に道を阻まれ、日本中、世界中が困惑しました。
戸惑いながらもどうにか回り道をして進むことができました。
孫娘が年あけて、結婚すると満面に笑みを讃え報告にきました。
嬉しい話しが聞かれ、素晴らしい景色に心がなごみました。
薬指のダイヤの指輪が辺りを輝かせているようでした。
この時期に毎年孫達にアドベントのカレンダーをおくってました。
一日ごとに25日まで窓を開けると、チョコレートが出てくるものです。
今年は「ばあばに今年は私からあげるね」ともう一人の孫がカレンダーをもってきました。一日毎に違った味の紅茶がでてきます。
三人の孫がそれぞれ仕事を持ち、それぞれの道を進んでゆく姿はたのもしい景色です。
悲しい別れもありました。親友のTさんが亡くなりました。80歳から入院退院を繰り返し、最後の二年はホームにおりましたが、面会もままならず、かなしい90歳の最期でした。
全てのことに長けた彼女で、私の姉のような人で、私は心の支えを失いました。
麓に至るまで、もう少し辺の景色をゆっくりと、眺めてみたいものですが………。
山の紅葉も終り、草紅葉となり、日の入りが早くなりましたが、思いがけず壮大な杏色の夕焼けを眺め、良き日の来ることを祈りました。
# 孫の結婚 # アドベント # 別れ # 夕焼け