駅までの4分
最寄りの山手線の駅まで歩いて4分ほどであるが、それまでに必ずと言っていいほど誰かに会う、最低2人には会う。
「こんにちは」とご挨拶するだけの人あり、背を丸めて歩いて来る人、「早いお帰りね」と声をかけると実はね、、、、体調不良で早く帰ってきたとか。
久しぶりの人に出会う、同じ所に住んでいても少し外出の時間が違うと3カ月くらい会わないことがあるが、そんな彼女は手首が痛く、整形外科へ行っての帰り道だという。
「加齢ですって」、、、、同年配だからとても
気になる。
こうして駅までの途中何人かに会うと、とても4分とはいかなくなる。
フェンスに垂れ下がったジャスミン、手入れの行き届いたバラを咲かせている家を横目でみて足を早めている。
駅の改札を出て扉の開いたエレベーターに飛び乗った、ベビーカーの若いお母さんが「どうぞ」といってくれて、うれしい。
車内のシルバシートは空きがなく、立つのも運動かと自分に言い聞かせながら、そういえば最近加齢ですねと言われる事が多くなった。加齢とは便利な言葉である。
しかし、年配者にとっては、行く末の不安と寂しさを感じさせる言葉でもある。
「歳相応、歳なりですね」と言われるほうが同じことだけどいいかなと思う。
に必ず受ける時間に伴う衰退の過程
だそうだ。なるほど なるほど、、、、、