8月4日 42㎞+登坂高度1300m
ぐ
っすり眠れたが、昨夜飲み過ぎたバター茶のせいで、下痢ぴーだ。参った。とりあえず、うんちして、雨が降っているので、カッパを着て、9時出発。今日の峠は何mだろう?4,200ならあと1,000だから今日中に着くけど、理塘まであと130㎞、峠もあと1つあるから、例え峠を越えたとしても理塘までは届かない。まあ、無理はせず、目標は4,000mにしておこう。雨の中、黙々と自転車を押していると、中国人サイクリスト4人が抜いて行った。やはり、この道はマウンテンバイクに限る。1時間もしないうちに、またお腹がギュルギュル鳴り始めた。参った。こんなところにトイレなんかあるわけがない。仕方ない。野グソだ。でも、拭いた後のティッシュをどうしよう。そのまま置いていくのは申し訳ない。でも、持っていたくもない。どうしよう。・・・仕方ない。葉っぱで拭こう。万が一のため、水の流れを探し、それをまたいでうんちした。出たばかりのうんちが股の下の小川を流れて行く。出し切った後、近くの葉っぱを取って拭いてみた。そんなに上手く拭ける訳がない。まだまだ残っている。それより心配なのがこの葉っぱでかぶれたらどうしよう。肛門が痒くてたまらない状態で自転車を漕ぐのはいやだなぁ。しかも葉っぱじゃ全然うまく拭けない。広がるだけだ。次に水の流れの下の丸い石を拾ってそれで拭いてみる。葉っぱよりはいいが、まだ取れない。仕方ない。川の水に手を浸けて、手で拭いた。もちろんきれいになった。でも、手にうんちが付いた。川で手をしっかり洗って、お腹もすっきり、さあ、出発だ。
雨の中、延々と上り続ける。押して上がるのと、乗って上がるのと、距離にして半々くらいだろうか。4時間後、家があった。屋根の下で雨宿りさせてもらい休憩する。おじさんが出てきて、家の中に招いてくれた。家と言っても、ベッド・薪ストーブ・机があるだけの8畳ほどのひと部屋だけなので、小屋という感じ。持っていたパンと水を中で食べさせてもらい、昼食にした。ストーブで濡れたバンダナを乾かしていると、おじさんがストーブに薪をどんどんくべてくれる。言葉は全く通じないが、おじさんの心遣いが伝わってくる。何を勧めてくれるわけでもなく、ただ、薪をくべてくれる。とても暖かいもてなしだ。
さらに雨の中を上り続け3時間後、峠に着いた。標識には何とか山・海抜4659mと書いてあるが、これは山の高さか?峠の標高は4,300mくらいだと思う。まだ16時半。次の村にたどり着けるかも知れない。3kmほど下ると店が1軒あったが、ここは泊まれない。さらに軽く上って下ったところにまた店が1軒。ここは泊まれそうだと思い、聞いてみたら、ここも泊まれない。また少し上ると18時になった。テントを張るのにいい場所があった。今、雨は止んでいる。・・・先に進むか、ここにテントを張るか?・・・テントを張ろう。今日は2つ目の峠を越えることが出来たので、ここまでくれば十分だろう。明日は余裕で中間目標の理塘に着くだろう。
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